さよならランドロック、そして我が家の新しいテントに選ばれたのは?

衝撃的なタイトルから始まる今回のブログ。素人キャンパーとして、キャンプデビューを前にして数か月間、色々とテントを見て回った挙句、日本のアウトドアブランド「スノーピーク」の2ルームシェルター「ランドロック」を購入。このままライフタイムアイテムとして、ランドロックがボロボロになるまで使うと思いきや、たった3回の使用でお嫁に出すことに。

アイキャッチ画像はおそらく一生忘れることがない初キャンプの時のランドロック、この殺風景なのも今では懐かしい。

なんか涙が出てきた….

うん….

素人ファミリーキャンパーとして、なぜそういった結論になったのかを今回、案内していきます。そして、ランドロックに代わり、我が家のメインテントに選ばれた商品を最後に紹介したいと思います。
ランドロックの過去記事について
ランドロックについての過去記事は以下からご覧ください。
ランドロックの長所
スノーピークのロングセラー商品であるランドロック。耐風圧、耐水圧もかなり高めに設定されており、全天候型、日本の四季、すべての気候に対応する万能な2ルームシェルターです。たった3回しか使ってない奴に何がわかる?と聞こえてきそうですが、ランドロック
の購入を検討している方に向けて、ランドロック
の長所について最初に書いていきます。

とにかく広くて大きい
広めのアウトドアショップでランドロックが飾ってあるのを見て、当時、コールマンの4シーズン対応の2ルームテントと迷った挙句、永久保証という名文句に打たれ、スノーピークのランドロック
を購入しました。ショップで見た時はそこまで感じなかったのですが、実際に、キャンプ場で初張りしてみると、まあ、でかい。5歳と3歳の娘がいる4人家族の我が家では十分すぎる広さで、少し狭いオートサイトとかだと、タープを貼るスペースがなくなるぐらい大きいです。
ベンチレーションで冬でも安心
標準でベンチレーションシステムが天井の左右に2箇所、搭載されており、冬はスノーピーク製品のタクードや、レインボーストーブ、グローストーブなどを幕内で使用できます。空気の流れも計算されて作られており、その設計技術はさすが日本を代表するアウトドアブランド「スノーピーク」といったところ。むしろテント幕内の空気の循環が良すぎて幕内がなかなか暖まらないということもあります。


ベンチレーションを開けている状態であっても、タクードやストーブを使用する場合はこまめに換気をしましょう。また一酸化炭素は無色無臭のため、気づいたときには手遅れになる可能性が高いです。そのため、一酸化炭素チェッカーなどを2つ、違うメーカーで用意しておくなどの対策をするようにしましょう。
撥水性能が素晴らしい
撥水性能が優れており、昼夜の温度差が激しい時など、朝方に結露が酷く残っていたとしても、ランドロックなら1時間弱ぐらい太陽が顔を出せば、朝方でもすぐに乾きます。素材もポリエステルですので、カビなどの心配もそこまでする必要がありません。片付け時に水滴が残っていたりすると、それを拭いたりする作業に時間を撮られますが、ランドロックの場合、そのような心配がほとんどありません。
遮光性があり通気性も抜群
ランドロックは2021年7月現在、標準のグレーとアイボリーの2カラー展開になっています。アイボリーに関しては陽が落ちてきても明るさを保つ反面、遮光性に関しては劣り、夏は幕内の温度が上がりやすくなります。そのため、アイボリーシリーズは夏に使用するには暑いと思いますが、グレーのカラーは夏でも遮光性が高いです。またカラーに限らずいえることですが、ランドロック
はメッシュの窓が多く配置されており、インナーテントの後面パネルもメッシュの窓をつけたまま、跳ね上げることが出来ます。通気性も考えられて設計されているため、夏もテント幕内では涼しく過ごせるように工夫されています。そのため、グレーカラーに関しては、遮光性、通気性も優れています。
ランドロックの短所
ランドロックの短所というと言い過ぎな気もしますが、あくまで5歳と3歳の娘4人家族で使用することを前提として、素人ファミリーキャンパー目線で書いていきます。
ペグダウンの箇所が多すぎる
ファミリーキャンプ、そしてオートサイトをメインと考えていた我が家にとって、テント自体が大きく重いのは許容範囲と思っていて、そのうえで広ければ広い方がいいと思い、ランドロックの購入に至った訳ですが、ペグダウンの数が多すぎるの何のって、設営時のペグダウンでその日の体力の半分以上は消費されてしまいます。
我が家のように5歳と3歳の小さい子供を連れて、家族4人でキャンプする場合、子供たちは設営の手伝いの頭数には入らず、むしろ途中でトイレや、虫がいると騒いだり、こけて泣き出したりと、設営の邪魔をするのが子供の仕事。そのため、夫婦で3回、ランドロックを設営してスムーズにできるようになったとはいえ、それでも子供の邪魔が多ければ1時間、運よく子供たちが二人でおままごとをしてくれてたとしても、40分ほど設営に時間を取られます。それから張り網のペグダウンに入るという流れになります。
ランドロックのペグダウンの箇所は、幕で16か所、張り網で12か所、インナーテント1か所と合計29か所。これにもし、スカートまで綺麗に張ろうと思うとさらにペグダウンの箇所が増えます。

キャンプサイトの場所で危険な場所があったり、隣のテントサイトと近かったりすると、なおさら子供たちの行動を気に掛けながら作業しなければいけないですし、子供たちが一緒ではなく時間差でトイレと言った時には、嫁さんも私も思うように設営が進まず、「キーーーーーーっ」っとなっちゃいます。
そのため、我が家のような子供が小さいファイリーキャンパーには広さは十分と言えど、ランドロックは設営に手間がかかり過ぎるという事があります。
インナーテントは寝る時以外は使わない
ランドロックを長年、使っている夫婦の方のブログを読むと、インナーテントは別途小さい他のメーカーのものを用意し、ランドロックの空間を最大限に活かすという方法も見つけましたが、我が家の場合、ランドロック
のセットであるインナーテントを使うのが常。そうすると、インナーテントがランドロックの幕内の半分を占めているのですが、ランドロックは幕内に地面がむき出しのため、春先や夏などの季節によっては、虫などが下から入ってきます。
そのため寝るスペースであるインナーテントは基本的に閉めた状態にあり、インナーテントとシェルター部分を行き来するのに、毎回、ジッパーを開ける必要があり、靴まで脱ぐ必要があります。せっかく広いランドロックなのに、約半分は使用しないという言う矛盾。そのため必然的にインナーテントを使う機会は寝るとき以外、使わなくなります。
ぶっちゃけて言ってもランドロックの短所って、本当にこの2つぐらいしかなく、それ以外は本当に機能的にも優れたテントです。
ランドロックとサヨナラする理由
ではなぜ、ランドロックとお別れする決断をしたのか?ですが、やはり設営時間の長さにあります。大きくて広い分、重さは許容できるとしても、ペグダウンの数の多さは許容できません。ベテランキャンパーの中には、スカートはもちろん、張り網のペグダウンをしない方も多いです。
しかし、私は素人であると同時に二児の親でもあります。長年、趣味としてサーフィンをしていたということもあって、海の怖さは何度も経験してきました。そのため、いくら昼間に無風の状況であっても、山や自然を甘く見てはいけません。そして素人となれば尚更です。そのため、スカートまでペグダウンしないとしても、張り網までペグダウンするとなれば、29か所、鍛造のペグを打たなければいけません。
毎回、キャンプでウキウキワクワク設営をはじめて、設営が終わる頃には内ももが筋肉痛になっています。(笑)なので、キャンプデビューからたった3回目のランドロックの設営で、ランドロック
の張り方はこうなります。

そう、前回の記事で写真手前が、何故このようになっているのかは改めて記事にしますと書きましたが、もはやランドロックが、ピンと綺麗に張れているかなど、どうでも良くなってきます。(笑)
それより、早く座ってビールを飲んで一息入れたいと思うのです。
スカートについていえば、試しに2本だけ純正のジュラルミンペグで打っただけで、全て綺麗にスカートのペグを打ったことなんて、一回もありません。(笑)
つまり、結論としてランドロックとは?
小さい子供がいる4人家族のファミリーキャンパーには向いていません。子供が小学校高学年や中学生以上で、設営の頭数として入るのであれば、4人家族でも設営時間が短縮でき、広くて使い勝手がいいかもしれません。しかし、我が家のようにまだキャンプ場のトイレも一人で行かせるのが不安な年ごろの子供たちがいる家族に、この数のペグダウンは正直、かなりきついです。そんな理由もあり、今回、ランドロックを手放す決断をしました。

だから最初はスノーピークのエントリー2ルームぐらいでいいんじゃない?って言ったじゃん

広い方が喜ぶと思ったから、、

それに2回目のGWのキャンプは4割がランドロックでめっちゃ被ってたよ

まあ、それだけ人気あるしね

新しいテント買うってランドロックはどうするの?

メルカリに、、、。

売れるの?

よくぞ聞いてくれました。スノーピークはリセールバリューが抜群なのよ!

リセールばりゅ?
ってことで、とりあえずメルカリに出す前に、我が家の新しいメインテント選びです。
新しいメインテント選び
ランドロックとサヨナラすることになり、我が家の新しいメインテント選びが始まりました。そこで新しいテントに我が家が求める条件をまずはリストアップします。
- ペグダウンの箇所が少ない
- 設営時間が短い
- できるだけ広い方が好ましい
- ランドロック
のような前面パネルの跳ね上げは欲しい
- なるべく人と被らない
ノルディスク アルフェイム 19.6
設営が簡単で形も可愛いティピ型と言われるワンポールテント。北欧のアウトドアブランドでコットン素材のアイボリーのカラーは、キャンプ場でも映える色合いです。サイズも3タイプあり、一番大きいサイズだと大人8名がゆっくり入れるほどの大きさ。重量が重いのはネックですが、オートキャンプであればそこまで問題でもありません。ちなみに19.6は、一番大きいサイズになります。




人と被らないという点では少し微妙で、3回、キャンプに行きましたが、1回のキャンプに最低1組は、このテントを使用しているのを見かけます。スノーピークほど被ることはありませんが、九州のキャンプ場でも被ってしまう可能性は高そうです。しかし、別売りですがテント内のインナーテントも分かれており、リビングスペースも作れますし、てっぺんのベンチレーションシステムもあるので、嫁さんもかなり気に入っておりました。

小川 オーナーロッジ タイプ52R T/C
日本のアウトドアブランド小川の「オーナーロッジ タイプ52R T/C」色合いも可愛いデザインが多く、日本のブランドとは思えないデザインで、あっこのテントなんだろう?と思って、ググると小川テントの確立って結構高いです。
アウトドアショップに行くたびに、娘たちがお家みたいなテントがいいと言っていたので、探してみると小川テントに2021年のNEWテントが出ていました。

価格も10万円ほどで買い求めやすく、形もお家みたいで娘たちの好みにぴったり。大人5名が寝れるスペースもあり、前面パネル、ベンチレーションシステムも装備されたテント。娘たちは喜ぶだろうなと思いながらも、若干、私の好みではない(笑)



新しい製品であるため、人と被らないという点ではノルディスクのアルフェイムより良いですが、やはりノルディスク一択かなーと思っていたところに、こんなテントを見つけました。

springbar テント カーカムス ファミリーキャンパー
春の酒場?と変わった名前のテントだなと思っていましたが、1961年にアメリカのユタ州ソルトレイクシティで誕生したカーカムスというアメリカのテントメーカーです。
拘りのコットン100%の生地に、縫う前の糸の段階から溶剤を浸透させ、通気性と撥水性能を合わせもち、強風でも耐えうるspringbarという鉄のポール2本で支えるメイドインUSAのテント。

めちゃめちゃ可愛いと私も嫁も大興奮。
メーカー名は創業者の名前ジャック・カーカムスが由来でしたが、最近主力ブランドであるspringbarテントの名前にメーカー名を変更しています。ちなみにbarというのは「酒場」という意味ではなく、テントを支える2本のポールのことで、springというのは「春」ではなく、このポール2本を絶妙に結びつけるバネのことでした。
大人8人が余裕で入るタイプは「ファミリーキャンパー」というシリーズで、日本では220,000円ぐらいで販売されています。他にも6人用や4人用、2人用とシリーズが分かれています。また、上記の写真はメイドインUSAですが、ハイラインシリーズという、メイドインUSAではないですが、springbarインポートシリーズという同じような形の安価なバージョンも登場しています。

これがいいと嫁と二人で即決断になったのですが、2021年6月現在、全て完売。そう人気があり過ぎて日本の総輸入代理店はA&Fさんが請け負っているのですが、インポートも含めて全て入荷未定とのこと。そこで、似たようなテントを探してみることに。
コディアックキャンパス(KODIAK CANVAS)8人用 Flex-Bow VX
熊の足跡のロゴが印象的なアメリカのロッキー山脈のふもとで2006年に誕生したコディアックキャンパスというテントブランド。

歴史はカーカムスに比べたら浅いですが、アメリカで一番売れているテントらしく、日本で販売されている金額もかなりお求めやすく、形はカーカムス「springbar」に激似。まあ、2006年誕生ということで、springbarを真似て作ったのは間違いないと思いますが、生地も撥水性能をより重視して作られているようで、拘りもあって日本でもキャンプサイトで結構見かけるようになりました。

コディアックキャンパスのテントも、他に6人用、4人用、2人用とあり、また他にも以下のようなテントやオプションもあります。




ちなみにこちらも2021年6月現在、すでに完売。2021年8月に公式サイトで予約が可能と案内が出ていたので、とりあえずこのテントも選択肢にひとつに。

ホワイトダック ファミリーエクスプローラー プロタ8
続いて探し出したこちらのテントもアメリカのメーカーで、ハローアウトドアという会社が輸入しているカーカムスのspringbarに激似のテント。こちらのテントもコットン生地でありながら、撥水性を高めており、コットン素材×撥水はコットンが弱いと言われる湿気や水などに対してカビを防ぐためにも主流になっているようです。

ちなみにこちらも8人用、6人用、4人用と3タイプ用意されていますが、2021年6月時点ではすでに完売。予約は5月末から開始されていたみたいですが、入荷は7月後半以降とのこと。もうお気づきかと思いますが、もうカーカムス「springbar」の形しか探してません(笑)
我が家の新しいテントはこれだっ!!
そんなこんなで、最初にリストアップした要件、ペグダウンが少なく、設営時間が短く、そして出来るだけ広く、前面パネルが跳ね上げれるといったら、springbar、コディアックキャンパス、ホワイトダックの3種類しかありません。
そして私の社会人キャリアはトラディショナルバー、オーセンティックバーから始まっておりまして、今でも仕事に対してはトラディショナルでありオーセンティックであるという言葉を軸にビジネスを展開しております。なので、テントもトラディショナルでオーセンティック、そうspringbarしかない。(決して他の2つがダメという訳ではありません)
その中で、最後の要件である「人と被らない」という点では、過去3回のキャンプサイトでも一度も見かけたことがない、日本で数少ないspringbarのテントを探してみることに。そうこうしてるうちに2か月間が過ぎ、3回目のキャンプでサヨナラしたはずのランドロックをもう一度張るのかと思っていた矢先に遂に見つけました。
springbar 「classicjack140」

日本未発売モデル!!!


人と被る訳ありません。(笑)
で、ついでに薪ストーブまでついてきました。

なぜ、薪ストーブまでついてきたのか?springbarテントの中で、なぜ、クラシックジャック140を選んだのか?そして購入方法は?などなど、また改めて記事にしていきたいと思いますので、楽しみにしていてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント