【Camp9番外編】自宅の屋上テラスをキャンプ仕様にする時に気を付けなければ行けない事
こんにちは。
さっそく今年3回目の投稿。今年は気合が違います(笑)現在、キャンプナインは50コンテンツぐらいの記事の数なんですが、最終目標は今の10倍の500記事にしています。昨年の投稿数が3だったことを考えると後20年ぐらいかかるなと思っていたのですが、年100記事を目標に行けば5年で達成できると勝手に思っています。
今年は秋からキャンプを再開する予定なので、それまではキャンプギアや今回のような番外編の記事でお楽しみいただけたらと思います。
さて、今回はキャンプに関連しますが、最近自宅キャンプや自宅BBQなどが流行っており、都市部などでは土地が高いことから、自宅の屋上にテラスを作る傾向が強く、色んな住宅メーカーが屋上テラスの家を設計しています。我が家も庭がない事から子供たちが安全に遊べる場所を作るために屋上テラスを作りましたが、どのようなことを考えて作ったか、また良かったこと、失敗した事などを今回は記事に出来たらと思います。
新築をこれから建てる方は参考にしていただければと思います。
屋上テラスが得意な住宅メーカーを選ぶ
まず、自宅を建てるときに屋上テラスやルーフテラスを作るとなると、それなりに防水性能が必要になります。普通、家は雨漏りなどを防ぐため、屋根はどちらかに角度をつけて付けます。しかしそれであれば、屋上にテラスを作ることができません。屋上にテラスを作る場合は、陸屋根(屋根が平たい形状)に設計する必要があります。マンションなどを設計、施工しているメーカーであれば、RC(鉄筋コンクリート)や鉄骨造などで陸屋根の経験が豊富ですが、一般的に陸屋根を作らない木造専門の住宅メーカーであれば、雨漏りなどの不安もあり、一度雨漏りをすると修繕費用に莫大なお金がかかります。
そのため、屋上テラスを作りたい場合は、屋上テラスの施工実績がある住宅メーカーを選ぶようにしましょう。
屋上テラスで有名な住宅メーカー
いまや地方のハウスメーカーなども屋上テラスを作っている所は多くあると思いますが、全国版のブログなので全国のハウスメーカーの中から、いくつかピックアップしていきます。(ちなみに広告料は一切もらっておりません。笑)
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
今のように流行る前から屋上テラスを売りにしていたのが、旭化成グループのヘーベルハウスです。重量鉄骨がメインですが軽量鉄骨の建物も設計するため、地盤強化にお金をかけたく場合などに軽量鉄骨を選択することも可能です。
平成27年9月の集中豪雨により、茨城県鬼怒川の堤防が決壊し多くの建物が濁流に流されましたが、白い家一軒だけが濁流に耐え残っていたことで話題になりました。それが旭化成のヘーベルハウス。
現在はペットと済む家、ガレージのある家、土間のある家、仕事場のある家をライフデザインとして押し出していますが、今のように屋上テラスが流行る前は、屋上のある家を全面にPRしていました。
うちも実際家を建てるときに建築関係に勤めている姉にお願いしてヘーベルハウスに打診したのですが、当時、うちの地元にへーベルハウスが進出していなくて部長さんがわざわざ来られて謝りにこられたみたいです。そんな誠実な社員さんがいるということも、家を選ぶには大切ですね。
屋上テラスで必要な設備
屋上テラスを作る上で必要な設備について紹介していきます。
水道設備
屋上テラスでは洗濯物を干したり、布団を干したりといった用途を第一に考えている人も多くと思いますが、そういう人が意外と忘れがちなのが水道設備の設置です。屋上テラスは洗濯物などの実用的な面と庭の代わりに使うものなので、BBQしたり家庭菜園を楽しんだり、プール遊びをしたり色々遊ぶための広場としても活用できます。
そんな時、水道設備が屋上にないと、BBQの道具も汚れたまま下の階に持っていく必要があったり、プールの水を溜めるのも下の階からホースで引っ張たりと大変です。そのため、屋上には水道設備を作ることを忘れないようにしましょう。
ちなみに我が家の水道設備はこんな感じです。
シンク
本当はリクシルとかの一人暮らし用のキッチンシンクを入れようと考えていたのですが、屋外に設置しているので、あまり高いシンクなどは錆などが出てくることもあり、もったいないので、ステンレスの簡易シンクを設置しました。
今思えば軒下や広めの庇を入れて、一部分だけルーフテラスのようにして、キッチンスペースを作れば、例えば野菜を洗ったりとか、少ししたものを料理するときに便利だったなと思ってます。
水巻き用
ここはプールの水を入れたり、掃除をしたりするときに使っています。上述したシンクの反対側に付けています。
排水設備
水道設備を入れて一番大事なのが、排水設備です。シンクでは当たり前ですが、排水口が必要なので業者が設置すると思いますが、ここで言う排水設備とは屋上テラスの傾斜のことです。
基本的に住宅メーカーが排水口の傾斜などを考えて設計してくれると思いますが、例えばどこにプールを置いて遊ぼうと思うのか、どの場所にガーデニングをしようと思っているのかなどをあらかじめ決めておくと、排水の傾斜などについても事前に建築会社と打ち合わせができるため、水を屋上テラスに巻いたりしたときの排水の出口を最小限にすることができます。
これは長い年月をかけてやっていくと防水性能やなどにもかかわってきます。防水のメンテナンスにかかる期間や費用をできるだけ安くし、雨漏りを防ぐためにも排水設備についても、建築会社と念入りに打ち合わせをするといいと思います。
我が家ではそのような知識がなかったので、一部分で水たまりが出来ていたり、結構不安な箇所が何か所かあります。我が家のようにRC構造の陸屋根の場合、防水メンテナンスは10年に1回、最低でも15年に1回はする必要があるとされており、防水メンテナンスをするときに、排水の傾斜についても改めて建築会社と打ち合わせしようと思っています。
オーニング(庇)
屋上はお庭と違って思ったより日差しが強く夏場は暑いです。特に住居地域(建ぺい率が厳しく高層階が建てられない地域)に関しては、屋上は日差しを遮る建物がありません。そのため、夏場にバーべーキューをしようと張り切っても熱中症の危険もあります。
なので、直射日光を遮るオーニングのようなものを屋上に備え付けるといいと思います。
我が家ではこんな感じで壁にオーニングを付けており、2メートルまで出るようになっています。設計の段階では3メートルのオーニングを頼んでいたのですが、建築会社のミスで、この全面開くドアのせいで、ドアの上部と庇までの高さが狭く、オーニングを設置する壁の幅(高さ)が足りず、3メートルのオーニングを収納するボックスが壁に設置できないということでした。
そこで仕方なく2メートルにしたのですが、完全に足りません。(笑)オーニングを付けるときは、壁に取り付ける接地面の高さ(上下の幅)まで確認した方がいいと思います。ちなみにオーニングは2メートルだと、この写真は南向きなのですが、秋口の日差しは遮ることが出来ません。
ちなみにリクシルの彩風というシリーズのこのタイプは、オーニングの先がこのように下せるようになっており、日差しを遮ることは可能なのですが、子供たちが遊んでる様子を、部屋の中から見にくくなるため、やはり長いオーニングに越したことはないと思います。
電源設備
電源コンセントが外にあると何かと便利です。例えば、プールをするときの循環ポンプや、家電を外で使う場合などポータブル電源が不要になります。テラスにも電源コンセントを設置するようにしましょう。
我が家の場合、電源コンセントは1500Wを2つ設置して、ドライヤー2つを同時に稼働できるようにしています。まあ、テラスでドライヤー2つ使うような場面が来るとは思えませんが。(笑)
外灯
テラスでBBQしてたら、あっという間に日が暮れるということもあると思います。ランタンを屋上テラスで焚くのもいいですが、やはりスイッチひとつで明かりを照らしてくれる現代社会の家電は便利です。我が家では屋上に3つの外灯を用意し、角度が変更できるライトをつけています。
スピーカー
屋上テラスで音楽を楽しむために、外灯の部分に外部スピーカーを設置しています。当時、今のようにアップルのHomePodやGoogleのGoogle Nestなどと言った便利なものが発売される前に屋上テラスの設計したので、建物の中を図太いスピーカーケーブルが通って、下の階にAVレシーバーというAir Play対応のYAHAMAの巨大アンプを置いてます。そのアンプにWi-Fi経由でiPhoneのiTunesから好きな音楽を飛ばし、屋上のスピーカーで音楽を流します。
もちろん、リビングにもスピーカーを設置しているので、チャンネルを変更することで、出力される部屋を指定することができます。ただ、BOSEのスピーカーとYAMAHAのアンプで、結構な金額がかかったので、これからされる皆様は、HomePodかGoogle Nestなど設置する場所をあらかじめ決めて、その場所に電源コンセントを用意しておけば、最安値でワイヤレススピーカーの設置ができると思います。
防水対策はお忘れなく。
屋上テラスは人工芝が安い
屋上テラスの床って、コンクリートだとのちのち汚れも目立ちますし、何より子供たちを遊ばせるのはこけたりしたときに、地面が固いので怖いという方もいると思います。屋上テラスの床で一般的なのはタイル張りになります。
タイル張り
タイル張りは陸屋根の防水の役割もあり、汚れも綺麗に落ちやすくていいのですが、施工費がかなり高いというデメリットがあります。
実は我が家は屋上テラスの下の階である3階にベランダより少し大きめのルーフテラスを用意しています。そこはタイル張りにしていて、こんな感じです。
高圧洗浄機で洗剤なしで洗うだけで、綺麗に汚れが落ちるのがタイル張りの良いところですが、これが1枚当たり5000円~1万円ぐらいするんです。なのでこの写真と同じ広さがカメラの後ろ側にあるのですが、この部分だけでかなりの施工費が必要になりました。そのため、屋上テラスをタイル張りにするのは金銭的にみて諦めたという経緯があります。
人工芝
そこで我が家では人工芝でDIYをすることにしました。人工芝はひと巻き単位でネットショップから買って、必要な長さに切っていくことにしました。我が家の屋上テラスでは人工芝の部分と別に、木のタイル部分のスペースを設けています。
これは木の部分の上で、火気関連、例えばBBQしたり、ガスコンロを使ったりするためです。そして残りの部分を全て人工芝にして、全部で20万円ほどで出来上がりました。
人工芝であれば子供たちは裸足で駆け回ることもできますし、もしこけても痛くないので親も安心です。もし建築段階で人工芝まで引いてくれる業者さんなら、お願いした方が綺麗にできると思います。また人工芝の下側に雨水などの排水の水路を設置したりすることもできるらしく、我が家では後10年後の防水メンテナンスの際に屋上をリニューアルしてもらおうと思っています。
部屋
屋上テラスを作るうえで欠かせないのが、1ルーム、つまり部屋です。屋上だけだと日差しも強く特に奥様方は長い時間、外の日差しを浴びるのが億劫になります。そのため、友人の奥様方や小さいお子さんなどが、快適に過ごせる部屋を屋上テラスにひとつ作っておくだけで、快適な空間になります。
我が家では固定資産税の関係上、平面積の1/8の部分を4階部分に作りました。今思えば、もっと広くしておけばよかったと思いますが、約6畳ぐらいの空中設備がついた部屋がひとつあるだけで、屋上テラスが快適な空間になります。
設置しておけばよかったもの
後悔しない家を建てるには人生で3回、建て替えないとダメとよく言います。コンセントの位置が間違っていたり、間取りを失敗したり、玄関の向きやトイレ、洗面、お風呂の配置など実際に生活してみないと分からないことが多くあります。ただ人生で3回も家を建てる人は、なかなかいないと思います。そこで、事前に色々と調べて失敗しない家づくりをする必要があります。
私も色々調べて、家も屋上テラスも作ったのですが、やはり設置しておけばよかったと思うものが出てきます。それを紹介していきます。
キッチン
先にも述べた通り、ステンレス製のさびにくいシンクを外に置いてますが、後に後述するルーフテラス内に、室内用などに使われるリクシルなどのキッチンがあれば、もう少し、料理の幅も広がったかなと思います。予算との兼ね合いもありますが、余裕がある方は屋上にキッチン、そして冷蔵庫のスペースを設けるとより、家でのBBQが快適になります。
トイレ
これも予算が絡んできますが、我が家では4階にトイレを作る案が設計段階であったのですが、予算の関係で見送りました。ただ、毎回友達が遊びに来るたびに3階までトイレに降りていくので、スペースがあれば屋上テラスにもトイレがあればよかったと思いましが。
屋上テラスを作る際の参考にされてください。
タープ掛け
屋上でのBBQの天敵は、日差しです。夏は暑いし、春や秋でも紫外線が強く、長い時間外にいたくても特に美容に気をつかう女性の方は、外にいる時間が限られます。そこで、タープを建てたのですが、ペグを地面に打つことが出来ない屋上では、タープを張るためのポールを立て紐を固定するのに非常に時間がかかります。
そこで、建物自体にタープを止める金具などをあらかじめ設置しておけばよかったと後悔しました。あとでポールなどをテラスの柵などに取り付けることは、4階ということもあって、風などの影響も考慮するとお勧めできないと建設会社に言われました。
なので、とりあえず付けれそうな場所に、金具だけつけてもらいました。
建物左側
建物右側
つけてもらったはいいものの、その後、季節は冬に入り、タープ張ってないのでまた、タープを張った時はレビューします。ちなみにタープの金具を使ってない状態で、タープを張った時はこんな感じです。
ルーフテラス
部屋をひとつ作ったのはいいけど、やはり部屋の中と外では、結構、境界があるもの。で、例えばBBQの予定日に雨が降った場合、小雨でも中止せざる得ないので、雨でもBBQできるような屋上テラスにすれば良かったと後悔しています。
具体的には、3階にあったようなルーフテラスを4階の屋上にも作ることで、外との境界がなく、タープを張らずとも日よけが出来て、かつ雨が降ってもBBQが出来たなと思います。
タープでルーフテラスを作ったらこんな感じです。
これをきちっとしたコンクリートで作ることで、より安定した空間が出来たと思いました。部屋があって、外に出るとルーフテラスがあり、そこから屋上テラスに抜けるような設計がベストですね。
次、家建てる機会があったら、そんな感じに作ってみます。
今回は番外編として、家キャンプを中心に屋上テラスの作り方について、記事を書いてきました。いかがでしたでしょうか。次回も番外編、次回はちょっと特別な記事になり、キャンプにまったく関係ないことを書いていこうと思っています。
ヒントは、舟ですかね。ではお楽しみに!
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