キャンプウェアは何を選ぶ?
そういえばキャンプの洋服ってどんなの着ていけばいいかな?
いつものユニクロでいいんじゃ
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私がまだ中学生で思春期真っ盛りだった四半世紀ほど前、海外からStussyやSupreme、X-LARGEなどのブランドや、腰パンやスケボー、BMXなどのアメリカのストリートカルチャーが初めて日本に入ってきました。その頃から友人たちとスケボーを初めたのをきっかけにファッションにどハマりし、スケーターファッションから、モード、パンク、アメカジやら裏原系と色んな洋服を着ては、雑誌のストリートスナップの撮影に行ってました。まぁほとんど落ちてましたけどw。
そんなファッションにハマったのも束の間、今ではほぼ全てをユニクロで賄い、洋服にも一切興味がなく、気候に合わせて快適なものであれば、それが例えダサくても、流行でなくても、いいと思うように。
ただ私はかなりの寒がりで、もし初キャンプで寒すぎて外に出たくないと思えば、車の中で一晩過ごす羽目になりかねない。そうでなくても、間違いなくテンションは下がるなーと思い、そうならないためにも初キャンプに向けて、約20年ぶりぐらいに洋服、つまりキャンプウェアについて調べることに。自分なりに色んな記事や雑誌を調べて理解したこと、YouTubeやテレビなどを見て、学んだことをまとめていきたいと思います。
そもそもキャンプってどんな洋服を着るんだろう?
キャンプウェアを選ぶ基準
キャンプって言っても遊び方は様々。山登りやハイキングキャンプもあれば、低山のソロキャンプ、ファミリーキャンプや、ロッジ、グランピングなどの施設を利用するキャンプもある。今回はあくまでファミリーキャンプという観点から選ぶ基準を明確化してみました。
日焼け対策
当たり前ですが屋外での活動がメインのキャンプは、太陽を浴びる時間が長くなり日焼け対策が必須となります。またキャンプ場は山が多いので、紫外線も思ったより強いです。日焼け止めなどに加えて帽子やサングラス、長袖のウェアを揃える必要があります。
虫対策
冬キャンプでは気にしなくていいですが、気温が暖かくなる春から秋にかけては虫などが多くなります。蚊やハエぐらいならいいですが、山には刺されたら大怪我につながるような虫もいます。日焼け対策と同様、虫よけスプレーなどの装備に加えて、長袖や靴下などを準備しておくと虫対策になります。
防寒対策
キャンプウェアの最大のポイントは、防寒対策です。キャンプ場などは高地にあることが多く、気候も平地に比べて移り変わりが激しいです。昼間は暖かくても夜に急に寒くなることも多々あります。寒くなったときに対応できるような上から羽織れるアウターウェア(シェルジャケット)などを用意しておくと安心です。またフリースや綿などの素材で出来たインナーウェアも用意しておくと、テント内などではアウターウェアなしで、着れたりするので、使い勝手が良くなると思います。
防水対策
キャンプに汚れはつきものです。お水がかかったり、ビールをこぼしたり、焼肉のたれをこぼしたり。こぼしてばっかりですが、特に小さい子供を連れてのファミリーキャンプでは、確実に洋服は汚れます。なので、お値段は張りますが、撥水効果の高い素材のウェアを着ることで、汚れなどを濡れティッシュや、水で簡単に洗い流せます。
また急な天候の変化による雨などで、外の片付け作業が必要になったときなども、撥水効果のあるアウターウェアを着ているとパパだけ雨の中で作業が継続できます。
防風対策
高地でのキャンプは平地に比べ意外と風が強いものです。山登りに行く人ほどの防風対策は必要ないとはいえ、そこそこのウインドシェルの機能を持ったウェアを着ることで、防寒対策にもなります。ファミリーキャンパーで防風対策まで考えている人は少ないかもしれませんが、キャンプウェア選びという点で、ひとつウェア選びの基準で頭に入れておくのもいいかもしれません。
素材選び
買うまでの期間やお金に余裕があるなら、素材にもこだわりたいところ。キャンプに行く季節によって、素材選びも変わってきますが、気候や気温に合った素材選びは非常に重要です。またキャンプで定番の焚火は火の粉が飛んでくる危険性があります。アウターウェアには燃えにくいコットンやウールなどの素材で作られた不燃性のウェアであれば、火の粉もそこまで気にしなくて済みます。
普段着にも使える
キャンプウェアは前述したとおり、防風や防水、防寒といった機能が備えられているウェアが多く、お値段も普通の洋服に比べれば高いです。普通にブランドものの洋服ぐらいの値段はしますが、お手入れを怠らなければ、長年、愛用出来るほど良質のウェアが多いです。
年に10回ぐらいしかキャンプに行けないファミリーキャンパーの方に、高価のキャンプウェアは確かにもったいない気もします。だからこそ、キャンプウェアは普段着としてもコーディネートできるものを選ぶと、コストパフォーマンスも良くなります。
私もすでにいくつかキャンプウェアを揃えましたが普通に、普段着に使っていても違和感のないデザインのものを集めています。むしろ、普段着に使うにはややオーバースペックです。私が購入したキャンプウェアも改めてブログで案内していきます。
キャンプウェアのブランド
キャンプウェアは日本、海外と数多くのブランドがあります。アウトドアに興味がない人でも知っている「THE NORTH FACE」や、「パタゴニア」、「モンベル」などたくさんありますが、今回は私がおすすめのブランドを少しだけピックアップしましたので、キャンプウェア選びの参考にしていただけたらと思います。
snow peak(スノーピーク)
日本発祥のキャンプブランドのパイオニアといってもいい、スノーピーク。スノーピークの製品は生涯保証という独自のアフターサービスを提供し、商品に保証書が付いていないという、おそらく世界で初めて生涯保証という消費者向けのサービスを展開したブランドです。
現、代表取締役の山井 梨沙氏が、アパレル事業への参入を主導し、今ではキャンプ用品だけではなく、キャンプウェアのアパレルブランドとしての地位まで確立してます。キャンプはもちろんのこと、普段着としても着れるような洋服を展開しており、他ブランドとのコラボアイテムも数多くリリースしています。コラボアイテムは発売するたびに、即完売するほど人気があり、ブランド力に関しても世界でもトップレベルにあると思います。
THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)
アメリカ発祥のアウトドアブランド。おそらく日本で一番取扱い店舗数が多いのではないかと思うほど、九州の田舎でもあらゆるお店で販売されているキャンプウェアブランドになります。その割には、セールで安く売られているような商品はあまり見たことがありません。あれだけの流通量がありながら、セールも少ないともなると、もしかしたら日本で一番セールスを記録しているキャンプウェアブランドなのかもしれません。
ウェアのみならず、バックやキャンプギア、シューズなど幅広いアウトドア総合ブランドとして日本での認知度もかなり高く、アウターウェアなどは普段着のファッションとしても多く取り入れられています。
ARC’TERYX(アークテリクス)
カナダ発祥のアウトドアブランド。人間工学に基づいた設計と完成度の高いカッティング、立体裁断の技術に加え、妥協のない洗練されたデザインは、山登りのプロにも支持されるウェアになります。
フードひとつとっても大きすぎず小さすぎず、首を動かしても突っ張ることなく絶妙のバランスで仕上げてきます。レインウェアでなくても撥水力はその他ブランドのレインウェアと同等、もしくはそれ以上の撥水力を持ち、普通のソフトシェルでもオールシーズン活用できるスペックを持っています。
様々な環境に合わせたレイヤリング(?)が可能なほど、商品のラインナップが豊富で、毎年のように新しく開発された素材をリリースし、また年に2回発表される新作モデルは、素材の組み合わせをアップデートすることで、より快適なウェアへの日々進化しています。
デメリットがあるとすれば、多少値段がお高く、季節ごとに発表される新作モデルは、すぐに購入しないと売り切れてしまうので、購入を躊躇している暇を与えてくれないということぐらいです。筆者としてはかなりオススメのブランドになります。
レイヤリングとは「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」とウェアを3層に構成して重ね着することを言います。気候によりレイヤリングの構成を変えることで、ウェアの性能を最大限に発揮させ、アウトドアでも快適で安全なフィールドを実現できます。
AXESQUIN(アクシーズクイン)
海外のアウトドアブランドは歴史をみても、企業規模を見てもやはり圧倒的に大きく巨大ですが、 スノーピークに追随するように、日本発祥のアウトドアブランドは近年、数多く誕生しています。ウェアブランドも然りで、「凌ぐ」という言葉をコンセプトに山登りやハイキングに特化したウェアブランドがアクシーズクインです。
海外のアウトドアブランドはサイズも外国人のサイズに合わせて作られています。そのため、海外のウェアブランドのMサイズを着たら、かなり大きかったということは日本人でよくある話です。
アクシーズクインは、日本発のブランドのため、サイズ展開も日本人に合っており、もちろん着心地や履き心地に一切の妥協はなく、伸縮性やシルエット、機能面においても日本人らしい精巧さを繊細に表現しています。価格帯も海外のアウトドアブランドに比べれば、アクシーズクインの方が手に届きやすくなっております。
またレビューに関しては改めてブログを書きたいと思いますのでお楽しみに。
yamatomichi(山と道)
「山と道」も日本発のアウトドアウェアブランドになります。山とハイキングにのめり込んだオーナーと服飾師として活躍した奥様が起業したブランドになります。今では各分野のスペシャリストが、山と道のプロジェクトに関わり、キャンプウェアやバッグパックを中心にキャンプギアなどの開発、販売も手掛けています。
機能面とデザイン、ハイキングを中心に考えられたボトムは特に人気が高く、入荷してもすぐに完売してしまうほど、入手困難な商品を次々とリリースするウェアブランドになります。
またウェアブランドという枠を超え、ツアーやイベントなども積極的に主催しており、山と遊ぶこと全てをプロデュースするウェアブランドとして、日本を代表するアウトドアブランドになります。
WORKMAN plus(ワークマンプラス)
作業着ウェアとしての老舗メーカーが、その機能性と圧倒的なコストパフォーマンスを武器に、カジュアルウェアやキャンプウェアなどの開発、販売を手掛け、急速に業績を伸ばしているというニュースは2020年に嫌というほど、テレビで見た方もおおいはず。私が住んでいる九州でも、家から半径10km以内におそらく、ワークマンプラスはここ1年で4店舗ほどオープンしました。これだけ、急速に店舗拡大が出来るということはそれなりに売れているのでしょう。
実際、購入したこともお店で見たこともないので、また商品を購入した暁には改めてレビューしたいと思います。しかしキャンプウェアとして、今後、必ず中心に来るブランドになるのは間違いなさそうです。
私が選んだキャンプウェア
キャンプウェアを色々調べていくと同時に、キャンプギア集めをしていたのですが、購入したキャンプ用品を車から降ろし、家のシューズクローゼットに運ぶだけでもかなりの重労働でした。キャンプ当日ともなると、オートキャンプとはいえ、この大量のキャンプ用品をまず車に積み込み、キャンプ場に着いたら降ろして、準備しなければいけない。
ユニクロのウルトラライトダウンもいいですが、私の場合ソロキャンプのように、ウルトラライトな荷物でキャンプ出来るわけもなく、あくまで「子供が小さいうちに家族で思い出を」と始めたファミリーキャンプなので、パパが中心に思い荷物を持ったり、運んだり、準備したりと動き回らなければいけない。
となると、多少お値段がお高めでも、山登りやハイキング用に作られたウェアが、動きやすさや軽さ、撥水性能、機能面も含めていいのではないかと思い始めました。特に、先の章で案内したブランドは、色んなレビューを見ても、質もよく何年経っても使えるという記事をけっこう見かけたので、それならユニクロもいいけど、良質のブランドを購入し、長く使っていくほうが、愛着も湧くかなぁと。
ファミリーキャンプに上述したような本格派アウトドアのウェアは、オーバースペックでかかり過ぎとご指摘を受けるかもですが、キャンプを始めるにあたって、もうひとつテーマにしていることがあって、ライフタイムアイテムを出来るだけ揃えようということ。高い買い物であっても、長く愛着が湧くギアやウェアを持つことで、キャンプにも深みが出てくるかなと思った次第です。
なので、キャンプを始めるということをきっかけに、遂に万年ユニクロから卒業しようと決めたのです。
それでも一気にユニクロがなくなるわけではないので、徐々にレイヤリングからユニクロが外れていければと思っております。(笑)
今後は実際に購入したウェアを中心にこのカテゴリーも充実化していきますので、みなさん応援の程、よろしくお願いいたします。
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