【完全版】アークテリクス サブカテゴリ―と製品グループ、サイズのまとめ その①

アークテリクスのウェアを購入しようと心に決めてから、色々とネットの記事をみては勉強してみたのですが、種類が多すぎることや、海外ブランドなのでサイズ感が分からないこと、とりあえず購入するには金額が高すぎることなどがあり、実際に購入するまでにかなりの期間を要しました。そんな私のような人が1人でもこの記事を見るだけで判断できるよう、アークテリクスの勝手にまとめ記事を書いていきます。かなり長くなったので、2つに分けますので、まずは第一弾となる「その①」をご覧ください。

アークテリクスのサイズ感については、以下の記事で簡易的に説明しています。また「その②」ではもう少し詳しく解説していますので参考にしてみてください。

目次

アークテリクスとは?

恐竜とその後継者である鳥類を繋ぐアーキオプテリクス・リトグラフィカに由来するカナダ発祥のアウトドアブランドであるアークテリクス。ブランド名の由来の通り、進化を加速させ人間の進歩の推進に役立つことを思想とするアークテリクスの製品は、素材の研究開発はもちろん、耐久性の品質、完成度が高い立体裁断の技術に加え、人間工学に基づいた妥協のない洗練されたデザインで常に新しい製品を世界にリリースしています。また製品ごとに伸縮性、撥水性、通気性、透湿性などの特徴を上手く融合しながら、レイヤリングにおける纏まり、魅せ方まで計算されたシルエットは、アパレルの芸術と言われるほど、多くのアウトドアファンを魅了しています。

アークテリクスは商品名が分かりずらい

そんなカナダ発祥のアークテリクスですが、購入前に一番ネックなのが数多くの種類によくわからない商品名やアルファベットの数々、サイズ表記かと勘違いしては、同じ商品名でも全く用途に合わないものが届いたりと、まさに商品名を理解することが、アークテリクスを着用する第一歩、そしてその商品名の理解がなんとも難しいこと。そのため、今回初めてのキャンプウェアに、ファミリーキャンパーとしてはややオーバースペックなアークテリクスを選んだ私が、皆様に代わってわかりやすくまとめてみました。メジャーな製品グループ、製品のサブカテゴリーを中心に解説していきます。

アークテリクス商品の命名規則

アークテリクスの商品名は、使用目的や素材、形、セクシュアリティーなどのネーミングで主に構成され、ある一定の規則をもって表記されます。フィット感などのサイジングは、ネーミングによって異なり、分類されています。

ネーミング

コレクション > 製品グループ > サブカテゴリー > タイプ > セクシュアリティー

サイジング

サイズ = フィット = レイヤリング

商品名一例

ガンマSLフーディーメンズ

ガンマSLフーディーメンズ
製品グループサブカテゴリータイプセクシュアリティー
ガンマSLフーディーメンズ
ネーミング
サイズフィットレイヤリング
XS・S・M・L・XL・XXLトリムフィットミッド・アウターレイヤー
サイジング

サイズは商品によって複数の展開がありますが、フィットの種類に関しては製品グループが同じでもサブカテゴリーの違いによって、フィットの種類が変わってきたりします。今回の一例として挙げたガンマSLフーディーメンズは、トリムフィットで、レイヤリングはミッド、もしくはアウターレイヤーとして着用が適しています。

ちなみにガンマLTフーディーになると、レギュラーフィットとなります。同じガンマシリーズであっても、サブカテゴリーの違い(SLかLT)により、トリムフィットとレギュラーフィットに分かれる場合もありますので、注意が必要です。

アークテリクスのレイヤリング

アウトドアウェアを語る上で欠かせないレイヤリング、アークテリクスの製品ももちろん、全てのレイヤリングに対応したウェアを数多くリリースしています。レイヤーについての深い詳細は以下の記事を参照してください。

アウターレイヤー

一番外側に着るジャケットになり、雨、風、雪などから身体を守る役割になります。雨の日に強い撥水効果が優れたレインウェアや、動きやすさや軽さを重視したもの、どんな過酷な状況でも破れないものなどがあります。 アークテリクスのフラッグシップモデルであるアルファをはじめとしたアウターレイヤーは、ゴアテックス(?)の素材を採用した高価なものまで幅広くあります。

ミッド・アウターレイヤー

寒い環境ではミッドレイヤーとして中に着用し、涼しい環境ではアウターレイヤーとしてベースレイヤーと2枚だけの着こなしで、涼しい季節にも対応できるミッド・アウターレイヤー。幅広い気候や環境で使用できるため、軽量モデルも多く日本での四季を考えると出番が一番多いレイヤーになります。

ミッドレイヤー

保温性を確保しながら、内部の空気をドライに保つための通気性も求められるミッドレイヤー。ミッド・アウターレイヤーではどうしても伸縮性や軽量化などが求められる反面、ミッドレイヤーのみの機能だと保温性と通気性に特化した製品の開発が可能で、寒い冬に重宝されるウェアです。

ベースレイヤー

一般的なインナーであり、汗を素早く吸収し汗冷えを抑え、保温をする機能が求められます。最近では肌に直接触れるということで、ベースレイヤーは化繊のものより、天然素材のメリノウールの流れになっています。

アークテリクス製品の分類

前項にて記載した商品名の命名規則は、アークテリクスのそれぞれの製品グループやサブカテゴリーなどから、名付けられます。次の項ではアークテリクスの分類にどれだけの種類があるのか、メインとなる分類を中心に説明していきたいと思います。

コレクション

アークテリクスの製品は、まずアクティビティごとのコレクションに分けられます。コレクションとは大まかな分類であり、アークテリクス自体が製品開発をする上で、どのアクティビティに向けた製品なのかは、明確な意思を持って取り組むと思いますが、商品名にコレクション名が付いている訳ではないため、商品を選ぶ私たちにとってはさほど重要な項目ではありません。そのため、今回はコレクションについての詳細な説明は省きます。コレクションの大まかな分類は以下の表にまとめておきましたので、名称だけ覚えといていただけたらと思います。

アルピニズム & クライミング高山で効率よく動け、体を保護できるようデザインされたクライミング用装備。
アークテリクス 基本装備幅広くさまざまなアクティビティやコンディションに対応する、高機能デザイン。
ハイキング & トレッキングハイキングやトレッキングに適した、丈夫で保護機能に優れたテクニカルデザイン。
ライフスタイルアウトドアでのテクニカルな機能性と快適さ丈夫さも併せ持つ普段づかい用アイテム。
スキー & スノーボード重ね着のしやすさ動きやすさを効率よく実現したスノースポーツに特化したデザイン。
トレイルランニング自由な動きを確保し、汗や湿気をコントロールできるトレイルランニング・システム。
アークテリクスのコレクション

製品グループ

アークテリクスでは製品の素材や用途によって、製品グループを明確に分けており、製品グループの大きな枠組みとしては、フラッグシップモデルのアルファを始めとしたハードシェルに、ソフトシェル、防風・防水、フリース、インサレーションなどの素材を使用したグループなどに分かれています。

アークテリクスの商品名で、一番初めに付けられる名称は製品グループになり、商品名の冠となる製品グループでは、どのような目的で作られ、どのような気候、用途に適しているか、またそれに順応すべくどの素材の生地を使用するのか、大まかな方向性を示すことになります。レイヤリングでいうと外側に着るアウターレイヤーから、素材ごとに分けて解説していきます。

ハードシェル

アークテリクスの製品群の中で、フラッグシップモデルを含め、看板モデルのラインナップがあるハードシェル。完全防水でありながら、保温性や耐久性、防水性などを兼ね備えたアウターレイヤーで、全てにゴアテックスを採用しており、BIRD AID(バードエイド)というメーカーの製品保証が付属します。BIRD AID(バードエイド)についてはまた改めて別の記事で書きますね。

アルファ

アークテリクスフラッグシップモデルであるアルファシリーズ。高山などの過酷な環境でも保温性を確保し、軽量でミニマリストにも最適。頑丈な素材は怪我などから身体を保護し、アークテリクス史上、最強のアウトドアウェア。価格はもちろん、かなり高額になります。

ベータ

ベータ(2番手)という名前からアークテリクスのセカンドグレードと勘違いする方も多いですが、ベータは万能性を追求したモデルであり、アルファとは全く別の製品として開発されています。様々なアクティビティやコンディションに対応し、価格もアルファより抑えられています。と言っても高額です。

ゼータ

快適さと効率の良さで、ハイキングやトレッキングなどに適したゼータは、その機能性から普段使いのアウタージャケットとしてもよく使用されます。ライフスタイルの定番ともいえる商品でビームスとのコラボアイテム(別注)などもあり、より身近なジャケットになります。アウターとしてはなんとか手が出る金額ぐらいです。

ノーバン

険しいルートでの長距離高負荷アクティビティに適した、高機能トレイルランニング用システム。雨天時の負荷の高いトレイルランニング用にデザインされたノーバンはゴアテックス素材を使用しつつも軽量で、防水性、伸縮性もあるモデルです。ノーバンブランドでバックパックもリリースしています。

ゴアテックスとはアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が開発した防水透湿性素材の商標です。防水透湿性素材とは簡単に言うと水蒸気は通すが雨は通さない素材で、透湿性と防水性を両立させることに成功したゴアテックスの技術は、今では多くのアウトドアウェアやレインウェアなどに採用されています。またゴアテックス製品にはすべて、黒いハングタグが付けられ、厳しい品質基準に合格した証でもあり、その分お値段もかなり高額になります。

別注=別注とは別メーカーとのコラボアイテムで特別に制作する製品や、個別の販売店などのオリジナルモデルをメーカーがOEM生産することを言います。

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ソフトシェル

前述した完全防水のハードシェルとは違い、後述するフリースやダウンなどの保温性のあるウェアとも違い、その両方の良い所を少しづつ掛け合わせたのがソフトシェルです。完全防水ではないけれど小雨程度ならはじく撥水性もあり、多少の風なら耐えれる防風性、通気性や伸縮性がある万能型で、寒い時はミッドレイヤーとして、すこし肌寒い時はアウターレイヤーとしても使用できるため、一年を通して幅広く使用できるモデルになります。

ガンマ

ガンマシリーズは耐候性と伸縮性のあるミッド、アウターレイヤーで、高い通気性と耐摩耗性を備え、肌寒い時はアウターレイヤーとしても活躍し、もっと寒い時にはミドルレイヤーとしてもレイヤリングができます。

シグマ

通気性とダイナミックな動きに注力して作られた製品グループでクライミングやアルピニズム用のソフトシェルであるシグマ。最近ではボトムのラインナップが充実しており、より専門性が高く作られていますが、ミニマルデザインで普段使いにも使えて、ミドル、アウターレイヤーにもなる使い勝手のいいラインナップです。

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フリース

読んで字のごとくフリース。ユニクロが地方の商店街にあるつぶれかけた紳士服のお店から、今のような大企業になったきっかけになったのがフリース。本来、フリースはアウトドアウェアであり、その保温性から山登りや、ハイキング、トレッキングにおいて重宝されたウェアであり、もちろん金額もそこそこの素材であったものを、質を下げ安く作って販売して儲けたのが、ユニクロです。アークテリクスのフリースは、金額もそこそこの代わりに、すぐに毛玉のつくような安物と違い、長く愛用できる製品に仕上がっています。

デルタ

通気性の良い薄手のマイクロフリースジャケットで、熱効率に優れ、肌触りも快適で真冬にはミッドレイヤーをメインとして、テント幕内や涼しい天候下では単体でも活躍します。

インナー

通気性が高く、吸収性に優れ、かつ保温性を保ちながら、快適性が求められるインナーウェア。肌に触れる部分になるので、肌触りなども重要なポイントになります。ユニクロのヒートテックがフリースの次に爆売れしたのも、この通気性、吸収性、保温性があっての低価格だったからだと思います。アークテリクスのインナーウェアとユニクロのヒートテックと、何が違うかと言えば、耐久性に尽きると思います。ヒートテックはひと冬越したら、ビヨーンと伸びてきますが、アークテリクスのインナーウェアは結構な頻度で使用し2.3年経っても首元も伸びていません。そこが、アークテリクスの品質というところだと思います。

ロー

優れた湿気管理機能を持ち、熱効率に優れたベースレイヤー。ベースレイヤーとして1枚あれば、発汗による汗の吸収や蒸れもなくし、ストレッチの効いた快適な着心地で、伸縮性も抜群です。

フェイズ

優れた湿気管理機能を有する吸汗速乾のインナーで、高負荷のアクティビティに耐えれる設計になっており、ベースレイヤーでの使用を想定して作られておりため、薄い生地が特徴です。

サトロ

長期間着用しても快適な天然防臭性能のある天然素材のメリノウールのベースレイヤー。どのブランドにおいても肌に直接触れる部分はメリノウールを混ぜた素材が主流になりつつあり、アークテリクスのメリノウール素材といえばサトロになります。

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インサレーション

インサレーションとは保温性のある防寒ウェアのことで、中綿の入っているアイテムのことを指します。インサレーションの中には、さらに保温性を重視したダウンの素材と、撥水性、通気性、耐久性を重視した化繊(化学繊維)で作られた素材の2種類があります。後者はアクティブインサレーションと言われ山登りやハイキングなど運動するときに適しています。反対にダウン素材は保温性が優れているため、居場所に留まる時やテント内で就寝まで過ごす時などに適しています。

種類素材効果
ダウンインサレーションダウン保温性
アクティブインサレーション化繊撥水性・通気性・耐久性
アトム

アークテリクスのアクティブインサレーションとして一番人気の高い、多用途合成インサレーテッド・ミッドレイヤーであるアトムシリーズ。高い耐候性を持ちアークテリクスのオリジナルの化繊綿「Coreloft(コアロフト)」で、保温性、透湿性、携行性を揃えた防寒性能を誇ります。

プロトン

アトムより更に湿気の抜けの良さを追求した「Coreloft Continuous(コアロフト コンティニュアス)」を使用したプロトンシリーズ。表生地に耐候性と耐摩耗性を備え、単体での着用を想定したモデルになり、中綿インサレーションというよりソフトシェルのように使用できるのが特徴です。

セリウム

アトムの対抗馬にあるもう一種のインサレーションウェアとして、高い人気を誇るテクニカルダウン素材のセリウム。無駄を省いた軽量のミニマルデザインは保温性能と携行性の高い軽暖性能を併せ持つことで、アウターレイヤーとしてはもちろん、スタイリッシュなシルエットはミッドレイヤーとしての汎用性もあります。

ソリウム

セリウムの機能を継承しつつ、価格を抑えた多用途のダウンインサレーテッド・ミッドレイヤーで軽量のウェアです。セリウムに比べ、多少、ふっくらとしたデザインで、アウターレイヤーよりに作られている感も否めませんが、ミッドレイヤーとても使用も想定しています。

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防水・防風

フィション

極寒の雨や雪の多い環境に適した完全防水のレインウェアで、インサレーテッド仕様のアウターレイヤーであるフィション。耐防風性能に軽暖性能もあることから、アルプスなどの冬山登山などでも活躍。キャンプナイン(九州キャンプ)ではおそらく年中使うことはない、ウェアかもしれません。

インセンド

軽量でコンパクトな防風・防水仕様のトレイルランニング用ウェアになり、環境に対する軽度なプロテクションを備え、通気性に優れたウェアになります。天候の変化が激しい高地などでは、バックパックに一ついれておくと、急な雨などに対応できます。

一般ウェア

A2B

アークテリクスの人間工学に基づき効率の良い動きをする設計で作られたシティ向けの製品グループです。ポロシャツやTシャツなどをリリースしています。

シューズ

プロクライン

山岳環境でテクニカルな高機能を発揮するスキー、アルピニズム用システムで、シューズなどの製品を主にリリースしています。

バックパック

ボラ

アークテリクスのトレイル用バックパックに採用されているボラです。

長くなったので、今回はここまでにしておきます。次回はサブカテゴリーから、サイズ感について記載していきたいと思います。

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