【大人買い】スノーピーク「グランドオフトン」を購入してみた

キャンプデビューに向けて、九州のキャンプ場を3月初旬に予約を入れてみたのはいいものの、ふと気になって3月初旬の夜の気温をキャンプ場に問い合わせてみる。

スノーピークのランドロック(2021年野遊びセット)をお得に購入したのはいいものの、予約したキャンプ場は標高560mぐらい。九州、しかも3月初旬ってことで、毛布を何枚か持っていったら大丈夫かと思ってましたが、氷点下って。初めて家族で行くキャンプで、極寒だったら間違いなく子供たちが「もう二度とキャンプには行きたくない」と言うはず。そうなった場合、初キャンプのくせに衝動買いしたランドロックも無駄になる。。

ってことで、色んなメーカーの寝袋を調べつつ、寝袋って「シュラフ」って言うのかとか色んな事を勉強しながら、探していたのですが、我が家は娘二人がまだ小さいため、芋虫のような形の寝袋に子供たちを一人一人寝かせてしまったら、夜眠れないかもしれない。そこで見つけたのが、やっぱりスノーピーク、そう「グランドオフトン」だったのです。

• 

• 

グランドオフトンとは？

日本が世界に誇る新潟県燕三条発祥のアウトドアブランド「スノーピーク」が、ファミリーキャンパー向けにリリースし、ロングセラーとなった寝袋（シュラフ）、それが「グランドオフトン」です。多くの人が思い浮かべる寝袋（シュラフ）とは、足元が細目で上半身から頭に向けて幅が広がっていく芋虫のような形が主流の中、足元から上半身、頭まで同じ幅で、足元が広々としていて、まるでおうちのお布団のような形から、商品名もそのままオフトンに高級感のグランドがついて「グランドオフトン」となっています。

グランドオフトンの性能は？

アルプスや低山でも真冬に山登りを楽しむ人なら別ですが、普通のファミリーキャンパーで、氷点下の中、キャンプをする人はなかなか少ないと思います。そんなファミリーキャンパー向けの「グランドオフトン」のスペックは、なんと下限温度がー15度、快適温度がー8度と、ややオーバースペックなフラッグシップモデルとなっています。

グランドオフトンの特徴と言えば、なんといって敷布団には専用マットが付属するため、羽毛の量を全て掛布団に捧げることで、上述したようなハイスペックな性能を発揮しています。また、敷布団の専用マットと、掛布団をバンドで結ぶことで、寝返りなどによる布団のズレを防止し、就寝中も暖かさを保つような仕組みになっています。

グランドオフトンの種類は？

グランドオフトンは2021年3月時点で、2種類がリリースされております。

グランドオフトン シングル1000（BD-050）58,080円(税込)

名前の通り大人1人がゆったりと寝れるサイズになっています。専用のマットが付属しており、別途インフレ―ターマット(？)などを用意しなくても、「グランドオフトン シングル1000（BD-050）」だけで寝ることができます。

グランドオフトン ダブル1600（BD-051）　84,480円(税込)

グランドオフトン ダブル1600（BD-051）は、大人2人が寝れるサイズとなっています。ダブルだから、単純にシングルの2倍と思いがちですが、実質はグランドオフトン シングル1000の横幅に対して、ダブル1600は2倍はなく、1.5倍ぐらいになります。サイズ感としては通常のベッドのセミダブルをイメージするといいかもしれません。

我が家は、もうすぐ誕生日を迎える前の5歳と3歳の娘が2人いますが、嫁と娘2人であれば、グランドオフトン ダブル1600に余裕で3人、寝れる広さはあります。夫婦2人でグランドオフトン ダブル1600に寝る場合は、仲の良い夫婦なら広さに問題なく眠れると思います。（笑）

グランドオフトンに付属するマットは？

おそらく読者の方が一番気になっているであろう、グランドオフトンに付属する専用マット。私も購入前は、Google先生でいろんな記事を検索しましたが、なかなかマットに関する情報が少なく、苦労しました。そこで、シングル、ダブルと両方大人買いしたので、グランドオフトンのマットに関する情報を共有します。

シングル1000用マットの詳細

グランドオフトンのシングル1000に付属しているマットは、スノーピークが単品で商品化している「キャンピングマット2.5w（TM-193）」とおそらく同じものが付いてきます。おそらく同じものと書いたのは、仕様書を見る限り、サイズは198×77cmと同じで、マット材質も「表地／75Dポリエステル、裏地／75Dポリエステルノンスリップ加工、インナー／TPUフォーム、バルブ／ABS樹脂」と両方、同様の記載がありますが、収納のサイズが以下のように異なっています。

商品名	収納サイズ
キャンピングマット2.5ｗ（TM-193）	マット／φ20×85cm
グランドオフトン シングル1000付属のマット	マット／φ21×88cm

おそらく、収納袋だけが違う仕様になっているのだと思います。写真の見た目も収納袋の色が違うような気もします。

ダブル1600用マットの詳細

グランドオフトンのダブル1600に付属しているマットは、メーカーサイトの写真では「キャンピングマット2.5w（TM-193）」が2枚連なっているように見えますが、実際は「キャンピングマット2.5w（TM-193）」が2枚、付いてくるわけではありません。グランドオフトン ダブル1600（BD-051）は、まったく別サイズの専用のマットが付いてきます。

	長さ	幅	収納サイズ
キャンピングマット2.5ｗ（TM-193）	198cm	77cm	マット／φ20×85cm
グランドオフトン シングル1000（BD-050）　付属のマット	198cm	77cm	マット／φ21×88cm
グランドオフトン ダブル1600（BD-051）　　付属のマット	193cm	126cm	マット／φ25×74cm

上記の表のように、グランドオフトン シングル1000（BD-050）に付属のマットは、ワイドサイズと表現されており、キャンピングマット2.5ｗと同等のマットで横幅は77cmあります。対してグランドオフトン ダブル1600（BD-051）に付属しているマットは、1枚63cmのキャンピングマットが2枚連結されており、真ん中にスリットが入っています。商品名称はダブルとなっていますが、横幅はシングルに比べて1.5倍ほどしかありません。

そのため、1枚1枚のマットの横幅は、シングル1000に付属のワイドサイズのマット（キャンピングマット2.5w）より狭くなります。また長さに関しても、シングル1000に付属のマットより、5cmほど短くなっています。

グランドオフトンの収納スペースは？

グランドオフトンは見た目の通り、ふっかふかのお布団になります。そしてマットも付属するので、収納スペースはなかなか場所をとります。そのため、山登りやハイキング、荷物などを極力減らしたいウルトラライトなソロキャンプには向きません。また駐車場からテントスペースまで距離があるフリーサイトのような場所も、グランドオフトンのおかげで一往復、余計に荷物を運ぶ必要が出てくる可能性もあります。快適さを求める裏にはデメリットがあることも忘れてはいけません。

グランドオフトンの準備とは？

正直に言うと、準備は嫁さんに任せていたので、まったくタッチしていません。シングル、ダブルともに、嫁さんが収納袋から出して、あーだこーだ、ブツブツと文句を言いながら準備していました。そのため、準備で気づいた点などがあれば、また改めて記事にしたいと思います。

ちなみに、嫁さんはグランドオフトンを準備する時、YouTubeを見ながらやったと言っていました。そのため、初めて準備をする女性の方は念のため、YouTubeなどで事前に確認した方がいいと思います。

グランドオフトンの撤収とは？

グランドオフトンは撤収がかなり大変という記事をけっこうよく見かけましたが、実際購入する前は、撤収よりも快適な睡眠にばかり目がいき、撤収が大変という記事が存在したこと自体、ほとんど忘れていました。

準備と違い、撤収をするタイミングは、当たり前ですがキャンプ最終日です。

前回のキャンプでは1泊2日のハードスケジュールで行き、しかもキャンプデビューの日だったので、翌日のキャンプ最終日は至る所が筋肉痛、いろんなキャンプギアの片付けの量も半端がない状態のなか、グランドオフトンの撤収という大仕事が待っていました。

グランドオフトンの撤収をひと言でまとめると　重労働　という言葉しか思い浮かびません。

最終日、ランチを作っていたら嫁さんがグランドオフトンだけ先に片付けると言い出したので、そのまま放置していたのですが、グランドオフトン シングル1000（BD-050）の撤収を終えた嫁さんが

と、「魔封波」で電子ジャーに封じ込められたピッコロ大魔王を誤って世に放った後のようなセリフを吐いていたので、シングルは女性一人でもなんとか片付けが可能ですが、人数がいる場合はシングルであっても出来るだけ二人以上で片付けをしたほうが懸命のようです。そのセリフを聞いたからには、グランドオフトン ダブル1600（BD-051）の撤収をこのまま放置する訳にもいかず、ダブルから撤収に参戦することに。

結論から言えば、ダブルは一人での撤収はかなり困難です。

掛け布団の撤収

まず、掛け布団。掛け布団を収納袋に納めるには圧縮させて膨らみをとらなければいけません。圧縮した状態を保ちつつ、かなり小さめの収納袋に入れるのは、一人では至難の業です。シングルの撤収で嫁さんが体力を削ぎ落とされ、漫画の世界のひと言を放つきっかけになったのが、この掛け布団の撤収が原因です。

それがグランドオフトンのダブルにもなると、掛け布団も大人一人が上に乗り体重をかけても、なかなか圧縮してくれません。そのため我が家では、嫁さんと二人で掛け布団に乗り、二人で120kg以上の体重をかけて5分ほど布団の上をゴロゴロしながら、少しづつ折り畳んでいき、収納袋への撤収作業を行いました。

圧縮してからの反発の速度も、グランドオフトンを使用している期間、つまり掛け布団が膨らんでいる期間が長ければ長いほど、反発の速度が早いようで、今回のように1泊2日ならまだしも、2泊、3泊となれば掛け布団の膨張が大きく、反発の速度も早くなり、逆に圧縮しにくくなるようです。

グランドオフトンの撤収に関しては、収納袋に綺麗に畳んで入れるよりは、ぐちゃぐちゃに押し込んで入れる方が、次に使う時の復元率（膨張の速度）が早くなるという記事を見かけました。スノーピークの店員さんの証言のようですので、次回は綺麗に折りたたまずにぐちゃぐちゃに入れた際のレビューもしてみたいと思います。

敷き布団の撤収

敷き布団の撤収に関しては一人でやっても二人でやっても、さほど効率は変わりませんが、マットを折り畳んでいく握力や手先の力は結構入ります。私はしれっと嫁さんに任せ、ダブルの掛け布団撤収を終えてから私自身も持ち場である焼き場へと撤収しましたが、嫁さん曰く、敷き布団の撤収もマジ疲れるとのことでした。

グランドオフトンの撤収は二人以上でやったほうがいい

グランドオフトンのまとめ

グランドオフトンは寝袋と言っても、決して安い買い物ではありません。そのため、私も購入前にメーカーサイトはもちろんのこと、いろんな記事を見て回りました。そのため、今から購入を検討している方のお役に少しでも立てればと思います。

グランドオフトンを購入した感想を書いてみました。次は実践での使用感、性能を完全レビューします。