【大人買い】一酸化炭素チェッカー「快適ウォッチ(SC-715T)」
キャンプの醍醐味といえば虫もいない、料理が美味しい冬キャンプ。みたいですが、冬キャンプはどうしても暖房器具が必要になってきます。その際に、このブログでも何度も注意書きをしていますが、テント内での暖房器具の使用は一酸化炭素中毒の危険があります。
そのため、私のような素人キャンパーは特に一酸化炭素中毒に気をつけなければいけないのですが、一酸化炭素は無色無臭のため、人が気づいた時には手遅れの場合が多いです。そこでキャンプを安全に過ごすためにも、冬キャンプの必需品「一酸化炭素チェッカー」を大人買いしましたので、レビューしていきます。
一酸化炭素チェッカーは2つ用意する
初キャンプで氷点下に見舞われた我が家ですが、スノーピークの「タクード」を、鍋をする調理器具と暖房器具という2つの役割で使用することを想定していたため、事前に一酸化炭素チェッカーの購入は必要だと思い、色々と記事を調べていたら、多くの記事に「一酸化炭素チェッカーは2つ用意しましょう」と書かれていました。一つがもし、壊れていたら取り返しのつかない事になるというのが理由です。確かに安全でこそのキャンプ、なので一酸化炭素チェッカーを二つ探すことに。
一酸化炭素チェッカーの価格帯は?
一酸化炭素チェッカーは安いものだと、2000円から3000円ぐらいであります。商品ページを確認すると、生産国が書かれており、価格の安い一酸化炭素チェッカーは多くが中国製になります。レビューなどを読む限り、3000円ぐらいの一酸化炭素チェッカーでも十分機能すると書かれている事が多く、一酸化炭素チェッカーに関しては安いからダメということはなさそうです。
そして1万円近くする一酸化炭素チェッカーもあります。価格の高い一酸化炭素チェッカーは、一酸化炭素の検出意外に、熱中症の警報や、火災の煙による探知、音声だけではなく、光でもお知らせなど機能が充実しているものが多く、キャンプに必要かといえば、必要のない機能もたくさんあります。また日本製というのを売りにしている一酸化炭素チェッカーも、金額は1万円を超えるものもあったりして、価格帯は高めになります。
一酸化炭素チェッカーを選ぶ
より安全のため、一酸化炭素チェッカーを二つ購入することを検討していたため、一つは3000円ぐらいの一酸化炭素と煙を検出する中国製の商品「BKT-6699」にしました。日本語の説明書も付属と書いてあったので、一つ目の一酸化炭素チェッカーはこれを購入しました。
もう一つは、念には念をということで、クチコミでも評判がよく、ガスや火災などの測定器の専門メーカーである新コスモス電機という会社が販売している日本製の「快適ウォッチ(SC-715T)」という少し高い一酸化炭素チェッカーにしました。
一酸化炭素チェッカー BKT-6699(中国製)
3000円以内で購入でき、さらに音だけではなく光でも、警報をお知らせしてくれる「BKT-6699」。屋外での使用も想定されており、また電池がなくなりそうになるとお知らせしてくれるなど、3000円以内で購入できるとは思えないほどの機能が満載です。またいろんな記事でも読みましたが、中国製の商品の中には日本語の説明書が付属していない製品もあったりするようで、このBKT-6699は日本語説明書が付属していると書いてあったのも、購入の決め手となりました。
電池は単三乾電池を3本ですので、2回目以降のキャンプで使用される場合は単三電池の予備を持っていくといいと思います。
快適ウォッチ SC-715T(日本製)
ガス検知をはじめ、火災や一酸化炭素など、空気質測定を専門にしている新コスモス電機。その測定メーカーが発売し、かつ測定センサーが日本製、製品も日本製と宣伝文句だけで期待以上の安心をくれる快適ウォッチシリーズの「快適ウォッチ(SC-715T)」。一酸化炭素の検出以外に、熱中症の危険をお知らせする機能や、空気の乾燥までと、幅広い機能を持っています。また、測定するセンサーも製品自体も、安心の日本製ということで信頼度も高く、使用期間は5年間ときちんと製品の寿命も決められています。1年間で冬に何回キャンプに行けるかにもよりますが、1年間で1,700円のコストと考え、それで命が守られるならかなり安い方かなと思い、この製品を購入しました。
「快適ウォッチ(SC-715T)」は5年経過すると機器毎の交換となります。
快適シリーズは都市ガス検知やさまざまな種類のものが出ているので、キャンプ用に使う場合は一酸化炭素を検知できる「SC-715T」の型番を購入するようにしましょう。また快適シリーズはそもそもメーカーでは屋外での使用を想定していません。屋内での使用ということも考慮したうえで購入をご検討ください。
一酸化炭素チェッカーを事前テストする
一酸化炭素チェッカーは命を守る大事な機能を持った製品です。そのため、壊れていては困るどころか大惨事になる可能性だってあります。そのため、実施に使う前には必ず事前テストが必要です。
BKT-6699のセッティング
BKT-6699は単三乾電池を3本セットすると使用できます。特に難しい設定などはありません。液晶が反応(光る)することを確認しましょう。
快適ウォッチ SC-715T(日本製)のセッティング
快適ウォッチ SC-715T(日本製)は横の部分に爪(JIA認証の上の部分)のようなものが、凹っと出ています。その凸の爪を本体側に押し込みセットした日から5年間の稼働が開始されます。そのため、初めて使うときに、この爪を本体側にセットしましょう。もし、キャンプ当日、ほとんどないと思いますが、初期不良で壊れていたということがないようにするためには、キャンプ予定日の1週間前ぐらいに、爪もセットしてもいいかもしれません。
実際のテスト内容を写真に収めたりはしていませんが簡単な方法は、外でバーベキューや焚火をしているときに、火元に一酸化炭素チェッカーを近づけることです。そうすると、問題なくセンサーが機能している場合は、数値がみるみる上がっていき、警告値を超えれば音や光などで教えてくれます。必ず、問題なく機能するか事前にテストを行い確認しましょう。
一酸化炭素チェッカーを使用する際、事前テストするときに警報の止め方も説明書などを読んでよく確認するようにしましょう。真夜中に何か手違いでもし警報が鳴ったりした場合、すぐに止めることができなれば、周りのキャンプ場のお客様にも迷惑になります。そのため、かならず設定方法、そして警報の止めるボタンなども事前に確認するようにしましょう。
一酸化炭素チェッカーの設置場所
暖かい空気は自然と上昇し、冷たい空気は地面に向かって下にいきます。これは理科の授業で習ったと思いますが、一酸化炭素は空気とほぼ同じ比重ですが、炭や薪、暖房器具から燃焼排ガスとして放出された一酸化炭素は高温のため、上に向かって天井に溜まる傾向があります。火事の時に口と鼻を抑えて、低く座りながら避難するように、一酸化炭素の濃度を測るのは天井付近が最適です。
今回、我が家では二つの一酸化炭素チェッカーを購入したので、ひとつは「タクード」があるランドロックの前室、天井付近に「快適ウォッチ(SC-715T)」を設置しました。ランドロックは多くのキャンパーの方が言ってますが、リビングである前室にランタンフックが用意されていません。そのため、このようなロープをランドロックの天井に掛け、そこに一酸化炭素チェッカーを吊り下げました。一酸化炭素チェッカーの重みでロープを張り直したりして意外と手間がかかりました。
もうひとつは、寝室であるインナーテント内の天井付近に掛けたかったのですが、LEDランタン「ほおすき」をつけていたため、一酸化炭素チェッカーのBKT-6699は、子供たちが寝ている近くの床付近にセットしました。
一酸化炭素チェッカーで安心は禁物
一酸化炭素チェッカーはあくまで、念の念のための設置です。命を守るためにはいくつもの安全装置があっても損はありません。
基本はこまめな換気
基本はこまめな換気です。こまめな換気をすることで一酸化炭素中毒の危険性は低くなります。またリビングシェルや、2ルームシェルターなどの大型テントに搭載されているベンチレーションは必ず使うようにしましょう。ベンチレーションのないシェルターでの暖房器具の使用は、基本控えてください。どうしても寒さに耐えられない場合に暖房器具を使う場合は、必ず空気が循環する場所(入口や窓)を最低2つ以上は空けて、空気の通り道を作り、換気ができるような状態を作りましょう。
暖房器具の定期的なチェック
当たり前ですがシェルターや2ルームシェルターが一酸化炭素を発生させているわけではありません。一酸化炭素を発生させるのは調理器具や暖房器具です。石油コンロの「タクード」で言えば、炎の燃え方や色などで一酸化炭素を過剰に発生させているか確認できます。そのような器具を定期的に目視を含めたチェックをすることで、一酸化炭素中毒の発生を事前に抑えれます。
就寝時は火元は必ず消すこと
たまに、玄人キャンパーさんのブログで、ストーブつけたまま寝たとか書いてある人がいたりしますが、全てのキャンプ場でもソロキャンプでも火元をつけたまま寝るのは、火事や一酸化炭素中毒の危険もあるため、禁止されています。一酸化炭素チェッカーを設置したからといって、寝る間も一酸化炭素を発生させる可能性のある暖房器具を付けて寝るのは危険ですので、絶対にしてはいけません。就寝時は火元は全て消し、暖かいシェラフ(寝袋)に入って寝ましょう。そのため、冬キャンプの寝袋は、品質が良いものを購入する必要があります。グランドオフトンの記事があるので、興味がある方は参考にされてみてください。
まとめ
氷点下というかなり極寒の状況の中、密閉されたランドロック内でしたが、今回、我が家が購入した一酸化炭素チェッカーの「BKT-6699」と「快適ウォッチ(SC-715T)」は、両方とも事前テストで問題なく作動し、本番稼働では警報が鳴ることもなく、安心して「タクード」で鍋を楽しめました。
就寝時、火元を消して寝てからも一酸化炭素チェッカーが2つあるということでかなり安心して睡眠がとれましたし、ランドロックのベンチレーション機能が優れていたということもあったと思います。(ランドロックについては改めて詳しくブログで書く予定です。)
さすがに朝方はテント内温度も3度を切って、外温は氷点下と布団から出たらかなり寒い思いをしましたが、「命あってこそのキャンプ」。これから冬キャンプに望まれるファミリーキャンパーの方、一酸化炭素チェッカーはおすすめです。3000円ぐらいの別メーカーの商品を2台購入でもいいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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