【完全メソッド】スノーピーク「ランドロック」の事前準備と設営のコツ

我が屋のメインテント、そして初テントとなったスノーピークのランドロック。素人キャンパーにとって初張りは緊張と期待、そして少しの不安が交わる何とも不思議な感覚。キャンプ経験者の友人からはインスタでスノーピークのテント張りは難しいよとメッセージが届く中、キャンプ場の管理人さんに助けを求めることがないよう、何度もYouTubeでランドロック設営手順を確認して挑んだ初張り

そんな記念すべきキャンプデビューからすでに、3回目のキャンプを終えている我が家ですが、今では夫婦で説明書やYouTubeを確認することなく、短時間(約40分ほど)でスムーズに張れるまでに。

ランドロックの設営については、このブログで書くよりYouTubeで詳しく書かれている動画がたくさんアップされているので、そこの紹介も交えながら、設営の方法については外部リンクを見ていただくとして、今回の記事では様々な動画を見て、自分なりに何度かランドロックを設営してみた結果、意外と記事などがないランドロックの事前準備と、設営していくコツを簡単にまとめてみましたので、紹介していきたいと思います。

目次

ランドロックの事前準備

私の場合、ほとんどのギアについては家でいったん箱を開けて中身の確認はしますが、取り出すことなくそのまま閉まって、キャンプ当日の朝に箱から出して持っていくということがほとんどです。そのため、素人のくせに初テント設営であるランドロックでさえ、購入してから公園などで試し張りすることもなく、いきなりキャンプ場にランドロックを持っていきました

もちろん、ランドロックの設営手順については何度もYouTube動画を見返したのですが、肝心な事前準備の動画や記事は探してもほとんどなく見当たらず、特に事前準備なんてする必要ないのかなと思って初張りに挑んだことが、のちに夫婦で言い争いになるぐらい初張りに時間を要してしまう結果となりました。

そこで今回の記事の冒頭では、これを読んでいる夫婦の方が喧嘩にならないよう、事前準備のポイントだけ、簡単に紹介しようと思います。

付属品の確認

ランドロックの事前準備といっても、取扱説明書通りにポールの本数や、ペグなどの付属品の確認をさらっとします基本、我らがスノーピーク、日本のメーカーなので海外ブランドのように欠品があるという事はほとんどありません。それでも、キャンプに出掛けたけど、万が一、欠品や不良品があった場合はいけないので説明書をみて付属品に問題がないか念のため確認してみてください。

ランドロック(TP-671R) 取扱説明書 付属品

ランドロックの事前準備は張り網に尽きる

取扱説明書に記載のある自在付きロープ、これがいわゆる張り網です。張り網を地面にペグダウンをして固定することで、テントが風で飛ばないように押さえてくれるもので非常に重要な役割をします。ベテランキャンパーの中には面倒で張り網の本数を減らしたりする方もいますが、私の場合はド素人でビビリなので基本に忠実に全てに張り網をしています。

そして上記の図にあるように赤い丸で囲んだ部分、これはランドロックを後方から写した写真ですが、この写真だけみるだけでも、テントに張り網をつける必要がある箇所が5か所あります。

ランドロック全体で全ての張り網の数は、正面2か所+左側4か所+右側4か所+後方2か所の合計12か所になります。

つまり12か所の張り網(自在ロープ)をテントに付けなければいけませんが、新品でランドロックを購入した場合はこの張り網がランドロック側に留めてありません。そのため、我が家の場合、初張りは少し風のある日だったのですが、途中で急遽、片側だけペグダウンしたり、慣れないもやい結びのやり方をスマホで見ながら、張り網をランドロック側に取り付けたりと、やっていたため、かなり設営に時間がかかりました。

この張り網だけでも、事前にランドロックに留めておくだけでかなりの時間が短縮できると思います。

実際、2回目のキャンプでは張り網を留めてある状態で、紐を綺麗に畳んで片付けているので、ランドロックの設営時間も大幅に短縮ができました。もやい結びやテント、タープへの張り網の留め方については以下の記事を参照してください。

ランドロックは基本、ペトロマックスhk500のように大がかりな準備、確認などは必要ありませんが、張り網だけでも事前準備をしておくことで、初張りがスムーズになるとお見ます。

グランドシートは専用品でなくてもいいので必ず買いましょう

ランドロックは2ルームシェルターなので、インナーテント以外の部分は、そのまま地面のためグランドシートが必要になりますが、ランドロックのセットにはグランドシートが入っていません。グランドシートとはインナーテントの下に引くシートで、雨が降った時などや、結露などで地面が濡れてしまった場合などに、インナーテント内に水や水滴が染み込むのを防ぐ役割があります。

我が家が購入したのは、スノーピークの2021年の野遊びセット(お年玉セット)で、ランドロック、グランドシート、シールドルーフ(天井のフライシートの上にさらにつけるシート)が付いているものだったので、追加で購入する必要はなかったのですが、ランドロック単品で購入する場合、グランドシートが付いていないので、グランドシートを必ず買って初張りに挑んでください。

ちなみに、ランドロックのインナーテントは特殊な形をしているので、スノーピークが販売している専用のグランドシートの方がお勧めです。ちょっと高いですが(汗。)

ランドロックのオススメ設営動画の紹介

ランドロックはたくさんの人が、設営動画をYouTubeで紹介しています。そこで私が参考にしたランドロックの設営動画について紹介していきたいと思います。動画によっては一部、やり方を間違えているものもあります。動画のコメントなどで指摘されている場合もありますが、何も知らないと間違った方法で設営することになるので、フレームに負荷がかかり、最悪フレームが折れたり、大雨でインナーテントが浸水したりする場合があります。そこも含めて、紹介していければと思います。

スポーツオーソリティ公式チャンネルの設営動画

こちらはアウトドアショップであるスポーツオーソリティ公式チャンネルで、おそらく店員さんのモアナ(moana)さんが、ランドロックの設営手順、そしてコツまで詳しく説明しています。私が設営するのにこの動画を一番、何度も見返したと思います。この動画だけみれば、インナーテントの設営に関しては少しつまずくかもしれませんが、外側のシェルター部分に関しては問題なくスムーズに張れると思います。

途中で大雨に見舞われますが、びしょ濡れになりながらも、分かりやすく動画で説明してくれています。そして後半には2回目の大雨に。初めて見た時は大雨が気になって、そこの下りからあまり頭に入ってきませんが、2回目からは大雨の免疫がついているので、まだ頭に入ってきます。それでも多少は気になりますが。(笑)

この動画の重要ポイント(2分07秒あたり)

リッジポールとAフレームの取付で、一番間違えやすい設営箇所になります。Aフレームは前後、上下と正しい向きがあります。前後だけ合っていても、上下が違っていれば、立ち上がりはしますが、フレームに負荷がかかった状態でテントを張り続けることになります。逆も然りです。そのため、必ず、このリッジポールとAフレームを繋げる部分はこの動画を参考にしてみてください。

AフレームはAの形になっていればいいですし、目印の青色のシール(青色のシールが外側)もあることから前後を間違う人は少ないのですが、上下を間違っている人は結構多いです。そのため、この動画にあるようにフレームが地面から5cmぐらい上がっているのが正しい取り付け方になりますので注意しましょう。

sotosotodays公式チャンネルの設営動画

こちらは神奈川県にあるアウトドアショップ「sotosotodays」公式チャンネルの設営動画になります。sotosotodaysは株式会社丸江が運営しており、もともとLPガスなどの会社だったようですが、別事業としてアウトドアショップ、ECサイトと神奈川県を代表するアウトドアショップのようです。

こちらの動画もモアナさんの動画同様、すごく丁寧に解説されています。モアナさんの動画と一部、手順が違う所がありますが、その辺に関しては次の章で説明します。インナーテントの付け方についてはこちらの動画の方がより詳しく解説されていますので、二つの動画を見るとほぼ完ぺきにランドロックは設営できると思います。

この動画の重要ポイント(6分00秒あたり)

ランドロックは張り網の数、そして各フレームの数の2倍とペグダウンする必要があるため、他のテントに比べるとペグダウンの回数はかなり多くなります。そのため、ランドロックのペグダウンは、基本全てを立ち上げてから形を整えてから、全て一気にすることが多いのですが、この動画では初めの方に片面2本だけペグダウンする手順があります。

私が初キャンプで、ランドロックを初張りした時は風が思ったより強く、テントの中心を上に持ち上げるとテントの生地が横に流されるぐらいの風がありました。5歳と3歳の娘たちはテントの周りをぐるぐる走り回っているし、もし、テントが風で飛ばされて生地が娘たちに当たったら危ないと思って、急遽、リッジポールとAフレームをセットしてから、Aフレームの片面2か所にペグダウンをしました。

モアナさんだけの動画を見ていたら、初キャンプでド素人の私はそこまで起点がきかなかったと思います。

この動画の最初に付属品の紹介がありますが、これはsotosotodaysさんがオリジナルでランドロックのセット販売(sotosotodaysオリジナルセット)を行っている付属品になります。ランドロック(TP-671R)のみを購入して、このセットが付いてくるわけではないので注意しましょう。

モアナさんとsotosotodaysさんの設営動画の違いについて

同じランドロックの設営なので、大きな流れは一緒なのですが、細かい部分で一部順序が違ったり、やり方が違ったりしますので、重要なポイントだけ紹介していけたらと思います。

センターポールを通す順番について

センターポールの取付については、モアナさんの動画が取扱説明書の順番と一緒で、リッジポール、Aフレームをセットしてから、テントを立ち上げ、Cフレームを通してからセンターポールを通すという、王道の方法で解説しています。

sotosotodaysさんの動画では、リッジポールとAフレームをセットしたあとに、センターポールを取付して、片側2か所だけペグダウン、テントの立ち上げという手順を踏んでいます。これは、ランドロックは思ったより背が高いため、テントを立ち上げた後(モアナさんの動画のCフレームを通したあと)にセンターポールを通すとランドロック天井のリッジポールを通す生地部分に必ず引っ掛かります

身長が高い人なら問題ないですが、身長が低い人にとっては引っ掛かったセンターポールを上に押し上げ、少しだけ下にさげて、反対側の生地の中に通していくという動作(モアナさん動画:7分23秒)は、動画のように簡単にはいきません。そのため、身長が低い人のために、sotosotodaysさんはまだリッジポールとAフレームが地面に寝ている時にセンターポールを取り付けるような手順を紹介しています。女性の方とかはこの方法でした方が簡単にできるかもしれません。

どちらのやり方でも問題ないですが、私は両方やってみましたが、モアナさんのやり方の方(センターポールはあとで取り付ける)が、Aフレームを持ってテントを立ち上げるときに全体の重量が軽くなり、立ち上げやすかったです。二人で設営をするのであれば、どちらの手順でも問題ないと思いますが、身長の高い方で一人で立ち上げる場合はモアナさんのやり方の方が、割と力を使わずにできるかなと個人的には思います。

ペグダウンについて

モアナさんの動画ではセンターポールのペグダウンだけ、Oリングに直接ペグを入れて地面と固定する方法がありますが、それ以外は基本sotosotodaysさんと同様で、ランドロックの外からペグを打つやり方になっています。ランドロックの取扱説明書にはおよそ半分ぐらいのペグダウンは、ランドロックの内に入ってから、中から外に向けて45度の角度でペグダウンを打つように記載があります。これはインナーテントを設置(固定のゴム留めを引っ掛けやすくする)しやすくするためでもあり、また強風が吹いたとき、テント近くで小さな乱気流などが発生した場合の風圧に耐えるためです。しかしながら、アルプスの山頂付近でランドロックを設営することはまずないと思いますので、ペグダウンについては、この二つの動画の通り、外側から内側に向けて45度でペグダウンしていっても問題ないと思います。

スノーピーク公式チャンネルの設営動画

こちらは私が初キャンプ前に設営動画を探した時はまだなかったのですが、2021年4月にスノーピークの公式チャンネルから正式にアップされています。

こちらの動画もいちから見てみましたが、ランドロックの設営で一番間違い安い、リッジポールとAフレームの接続動画(動画1分19秒あたり)の部分は、たぶんこの動画を見ただけでは間違える可能性が高いです。またセンターフレームの差し込み(動画3分31秒あたり)に関しても他の動画では説明されているコツの紹介がないですし、インナーテントの張り方に関してもかなり飛ばして撮影されているので、この動画だけをみただけではスムーズに出来ない可能性があります。

スノーピークの公式チャンネルなのに、ペグダウンはランドロックの取扱説明書に記載されているやり方ではなく、外側からのペグダウンしか紹介されていないため、この動画だけを見ると、戸惑う方もいるかと思います。そのため、この動画は復習と思って、一番最後に見ることをお勧めします。

この動画の重要ポイント①(1分03秒あたり)

ビルディングテープが接続されているかの確認は、他の動画では紹介されていないので、実際には確認したことないですが、もし可能なら確認した方がいいです。これは撤収するときに、ビルディングテープを必ず接続した状態で畳む必要があります。次の記事でランドロックの撤収の動画リンクを貼り付けますが、ビルディングテープがテントを立ち上げた際の横のテンションを保つのでこれが接続されていないとテントがそもそも立ち上がりません。なので、テントを張る時というより、撤収の時にビルディングテープが接続されているか必ず確認しましょう。

この動画の重要ポイント②(4分52秒あたり)

テンマクデザインの記事でもやい結びの外部リンクを貼っていたと思いますが、この動画ではもやい結びのやり方が動画で紹介されています。もやい結びの動画は参考になるので確認してみてください。

それ以外の設営動画は見ない方がいい

それ以外のチャンネルでもランドロックの設営手順を紹介している動画があります。全て見たわけではないのでもっといい動画もあるかもしれませんが、私の場合今回紹介した上の二つ、そして新たに加わったスノーピークの公式チャンネルのランドロック設営動画、計3つをみればおそらく、素人でもスムーズに設営ができると思います。

他にもいくつか設営動画を見ましたが、中には設営方法が間違っていたり、グランドシートの向きが上下逆で間違っていたりするので、そういう動画は見ない方がいいです。今回、間違っている動画も紹介しようと思いましたが、私の解説記事を読まずにその方法で間違って読者の方が設営してしまうと困るので、あえて他の動画は紹介しないことにしました。

ランドロックの設営で間違いやすいポイント

前述したランドロックの設営動画を複数回みても、実際にテントを張るとなると、あれどうだったっけ?と思い、忘れてしまうもの。そこで、ここではランドロックの設営で間違いやすいポイントを紹介していきます。

リッジポールとAフレームの取付

これは前回の章でモアナさんの動画の部分で説明した内容ですが、何度もランドロックを張った人でも、気を抜くと間違えてしまう箇所なので、もう一度お伝えします。テント張りの序盤、ランドロック天井をまっすぐ縦に通るリッジポールとAフレームを取り付ける際に、Aフレームの前後、上下が合っているか確認する必要があります。

Aフレームのポールを繋げていったときに、リッジポールとの接続部分が地面から浮いていること、新品の場合は青色のシールが外側にあることを確認する必要があります。これを間違えると立ち上がりはしますが、フレームに負荷がかかり、立ち上げた後に突風が吹いたりすると最悪の場合、フレームが曲がったりすることがありますので注意しましょう。

グランドシートの裏表

グランドシートは通常、こっちが表だよね?という方が裏になります。詳しくは上述したモアナさんの動画(20分23秒あたり)をご覧ください。

インナーテントを吊るすポイント

インナーテントの設置については、うちの嫁さんは毎回、吊るす箇所を間違えてました一番、高い位置にある紐を吊るす箇所と一番手前側(前面側)の紐を吊るす箇所がややこしくて、実際はランドロックを長方形としてみた場合に、縦の真ん中ぐらいの位置にインナーテントの一番手前側の紐を付けるフックがあるのですが、毎回、それよりひとつ、後方の天井にあるフック(本来は一番高い位置にある紐を吊るす箇所)に、一番手前側の紐を付けてしまって、その他の紐とフックの位置の距離がおかしいと何度も首をひねっていたものです。

動画では少し分かりずらい部分なので、sotosotodaysさんの動画(27分00秒あたり)を見た後に、以下の取扱説明書を見ていただくとより確実かもしれません。この赤い部分をランドロックを長方形として上から見た場合にちょうど真ん中の位置の天井にあるフックに、取り付けるとその他も首をひねることなく、すべての紐をスムーズに取付ができます。

その他の注意すべきポイント

  • リッジポールとAフレームをセットしたときに、その接続部分に一番近い両サイドにある黒いフックについては、テントを立ち上げる前に、フックをフレームに取り付けるようにしましょう。反対側もなので合計4つのフックをテントが寝ている時点で、フレームにフックを取り付けます。テントを立ち上げてからフックを付けるとなると、身長172㎝(自称)の私でも届かないので、180㎝以上ある人以外は、フックの取付を忘れないようにしましょう
  • ペグダウンする時はランドロックのジッパーが全て閉じていることを確認してからペグダウンするようにしましょう。でないと、ジッパーが閉まらなくなるという事が起きたりします。
  • ランドロック半分から後方のペグダウンは、インナーテントの下側の紐を引っ掛ける必要があります。そのため、インナーテントがまだ設営できていない状態では、半分から後方のペグダウンは仮打ちし、インナーテントの設営が終わってから、地面の下までペグダウンするようにしましょう。

ペグの種類について

初めから付属品についているペグはジュラルミン製の軽いタイプのものです。ランドロックを購入してから初張りまでに、色んな記事やブログを読んでいると、強風でランドロックが飛んだというような記事もちらほらみかけました。おそらくランドロックは生地の重量だけで相当あるので、台風などが来ない限り飛んでいくってことはないと思いますが、風によりペグが抜けたり、ペグが抜けて天井が落ちたりすることはあると思います。

そういう事故を防ぐため、ランドロックのような大きなテントには、より丈夫な鍛造のペグがオススメです。我が家も色々な記事を見ながら、鉄製のペグを揃えましたので、長さも含めて紹介していきます。

ペグの素材

ランドロックにはジェラルミン(アルミニウムと銅)素材のペグが付属しています。アルミ素材のみで出来たペグよりは丈夫ですが、やはり2ルームシェルターのようなテントは大きいので、より安全性を求めるなら別途ペグは購入した方が賢明です。ペグの素材はジェラルミンの他にもスチール製やプラスチック製などの安価なものや、チタンなどの高価な素材のものもあります。我が家では価格はほどほどに高いですが、耐風圧が高く、耐久性のある鍛造のペグ、スノーピークの「ソリッドステーク」を選びました。その後、タープ用にはソリッドステークと色を分けたいと思い、村の鍛冶屋が販売しているエリッゼステークの赤色を購入しています。

ランドロック付属のペグ(ジェラルミン)はどこに使う?

ジェラルミンのペグはランドロックのインナーテントの出入り口部分下部にある、ペグダウンテープを地面に留める場合や、外側のスカート部分に付けるのに使用します。スカート部分に上部な鍛造のペグは必要ないので、ソリッドステークを購入したからといって、純正のペグを家に置いていかないように注意しましょう。

ランドロックのスカート部分

ちなみに私は、ランドロックの外側シェルターのペグダウンで体力を消耗し、スカートまできっちりペグダウンしたことが今まで一度もありません。そのため上記の写真のようなスカートがだらしない格好になっています。もともとスカートは風が強い時の風の通り道を作ったり、外側からの冷気をシャットダウンするためにあります。3月の初キャンプ時や5月の気温1.5度の二回目のキャンプの時は、気温が氷点下までになったので、さすがにスカートまでペグダウンした方が良かったかなと思いましたが、そこまで寒く無く風も弱くて、さらに見た目を気にしなければ、スカートまでペグダウンする必要もないかなと思います

ランドロックを使用している人の8割はスカートまでペグダウンしていません(笑)

ペグの長さ

ペグの長さについては、キャンプをする場所やその日の気候、ランドロックのように大きいテントか、小さいテントなのか、はたまたタープなのか、ペグダウンする箇所はどこかなどによって、ペグの長さも変わってきます。素人キャンパーとベテランキャンパーの方によっても、選択する長さは違ったりすると思います。

そのため、人それぞれなので一概には言えませんが、参考までに我が家のペグの長さを以下に記載しています。あくまで私のペグの長さチョイスであって、ベテランキャンパーの方からみたら、オーバースペックというより、ビビりスペック(風を恐れすぎ)かもしれませんが、初めての方は参考にされてみてください。

我が家のペグの長さはこれだ!

下の写真ですが、ペグダウンする箇所に色分けしています。これはランドロックの片面だけのペグダウンの箇所です。また写真は後方から写していますが、前面パネルは巻き上げているため、下図の水色の部分(後方手前側サイドのペグダウン箇所)の前方部分はこの写真にありませんが、本来なら、前方にもう一か所、水色のペグダウン箇所が必要です。白色のペグダウンの箇所も前方にもうひとつ必要です。

また、前面パネルを巻き上げ、前方にタープを張っているので、黄緑色の丸印2つはタープのペグダウン箇所になり、メインポール(タープのポールで一番天井が高い位置につけるポール)を二つのロープで支えています。もちろん写真に載っていませんが、反対側にも同様にあります。

赤色の部分、この写真では二つのロープをひとつのペグに引っ掛けていますが、原則、一つのロープ(張り網)に対して、ペグ一本が基本です。このオートサイトは凄く狭かったので、張り網を遠くに飛ばすことが出来ず、またこの日は風がほぼなかったため、このような形にしています。

我が家のペグの長さ

我が家のビビりスペック

  • 水色の部分はソリッドステーク40cm(前方、反対側と合わせて合計4本)
  • 紺色の部分はソリッドステーク40cm(反対側と合わせて合計4本)
  • 赤色の部分はソリッドステーク30cm(反対側と合わせて合計2本)
  • 白色の部分はソリッドステーク30cm(前方、反対側と合わせて合計12本)
  • ピンクの部分はソリッドステーク30cm(反対側と合わせて合計2本)
  • ジェラルミンペグはインナーテントのペグダウンテープ及びスカート用

設営動画や色んな記事で紹介されているスペック

  • 水色の部分はソリッドステーク40cm(前方、反対側と合わせて合計4本)
  • 紺色の部分はソリッドステーク30cm(反対側と合わせて合計4本)
  • 赤色の部分はソリッドステーク30cm(反対側と合わせて合計2本)
  • 白色の部分はソリッドステーク20cm(前方、反対側と合わせて合計12本)
  • ピンクの部分はソリッドステーク20cm(反対側と合わせて合計2本)
  • ジェラルミンペグはインナーテントのペグダウンテープ及びスカート用

ペグは長い方が安心といえど、長ければ長いほどペグダウンする時に何度もハンマーを叩かなければいけませんし、抜くときはかなりの体力を使いますので、ペグが長いとかなりの労力を使います。また当たり前ですが、長ければ長いほど、商品の販売価格も高くなります。安心と安全にはそれなりにコストや労力がいるということですね。(どこかの女帝が言ってたような)

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なので、どれでも長くすればいいってものでもありません。1本1本は軽く持てますが、束になって持ち運ぶとかなりの重量ですので、テントの大きさや、その時の天候、ペグダウンする場所に適した長さを選ぶ必要があります。

鍛造のペグは30cmもかなり体力を奪われますが、40cmの長さになるとペグダウンするときも、抜くときもかなりの労力を使います。そのため、テントの場合だと風のない日などは40cmの鍛造ペグは持って行かない、もしくは使わないという選択もありだと思います。50cmのペグ、持っていませんが、山の頂上付近でテントを張る訳ではないので、おそらく買う予定もありません。

タープに使用するペグの長さ(おまけ)

タープに使用するペグは、メインポール1本に2つの張り網でポールを支えるので、メインポールが2本、つまり合計4本のロープ、それを留めるペグが4本必要になります。それ以外に、例えばレクタタープなら追加で最低4本、ヘキサタープなら追加で最低4本から6本のロープが必要になります。

タープはテントより風の影響を受けやすいので、使用するペグの長さもランドロックのような大型テントよりも長い方がおすすめです。我が家ではタープ用のペグには村の鍛冶屋さんのエリッゼステークのペグを購入したので、メインポールにはエリッゼステークの38cmを使用しています。エリッゼステーク38cmを4本、そして、それ以外は全て28cmを使用しています。

エリッゼステークはスノーピークのソリッドステークより強度はそのままで、軽量化を目指したのか、18cm、28cm、38cm、48cmとソリッドステークより長さが2cm短いラインナップになっています。また色んなカラーが選べるのも特徴のひとつです。

タープに関しては、海沿いなどに設置する場合や風が多少強い時はメインポールには、50cmの鍛造ペグが安心と言われています。そして風が強い場所ではそれ以外は40cmのペグ。想像しただけでもゾっとします。間違いなく翌日に内ももが筋肉痛になります。(笑)

ペグの形について

我が家はスノーピークのソリッドステークと、タープ用に購入したエリッゼステークしか持ち合わせていません。雪中キャンプなどするレベルにないので、ペグの形については調べていませんが、外部リンクで詳しい記事を見つけたのでリンクを貼っておきますね。

おすすめのペグや種類、使い方を徹底解説!最強の1本を見つけよう!

まとめ、そして続く

ランドロックの事前準備から設営のコツまで書きましたがランドロックを綺麗に張るコツ「ランドロックの撤収の仕方」まで書く予定でしたが、思ったより長くなってしまったので、別の記事に分けます。ランドロック、完結の記事は以下からご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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